一盌で感謝・合掌・仕え合い

坐忘斎家元は、平成十五年一月に第十六代家元を継承された際、この理念を示されました。

現代社会から失われつつある「日本のよさ」…。

人を思いやり、相手の立場に立って考え、お互いの場所を譲り合うような、心のゆとり…。

利休居士以来四百五十年、日本人のアイデンティティをしっかりとした形で持ち続けている茶道のよさを、未来に受け渡す役割を担っていきたいと、家元は語られています。

裏千家茶道を修ずる人は、家元が掲げられた理念に基づき、「日本を救えるのは茶道しかない」との強い信念をもって、一盌のお茶を介した豊かな人間関係の醸成に努めるとともに、淡交会という組織を通じて、茶道の良さを広めていきましょう。

一盌からピースフルネスを

鵬雲斎大宗匠は、茶道の真諦である和敬清寂の精神を敷衍して、『一盌からピースフルネスを』という理念を導かれました。

ピースフルネスとは、平和に満ちているという意味。国境を超え、人種や民族の区別なく人々が平和と安らぎの心に満たされていく様が表現されています。

大宗匠は、半世紀以上にわたり、その理念を携え平和のための世界行脚を続けてこられ、一盌の茶の持てる力を、身をもって示されています。