アソシエーションだより

裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)設立40周年記念総会

 

 令和7年5月10日(土)、11日(日)、裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)設立40周年記念総会がANAクラウンプラザホテル京都及び渉成園(枳殻邸)にて開催されました。
 UIAは茶道の国際化を推進し、大宗匠の「一盌からピースフルネスを」の理念に基づき茶道を通じて世界平和に寄与することを目的に昭和60(1985)年に設立されました。裏千家茶道国際セミナー修了者を中心に、国内外の434名(2025年度)が在籍する会員組織です。

5月10日(土)
<記念総会>
 千玄室大宗匠ご出席のもと、天江喜七郎会長をはじめ、国内外の役員・会員約160名が出席しました。
 桂裕子運営幹事の進行により開会。天江会長の挨拶に続き、大宗匠より祝辞がありました。
 大宗匠は、UIA設立に至る経緯を語られ、「UIAが40周年を迎え、各地の志ある方が一盌のお茶をもってピースフルネスの実現のために努力していることを本当に嬉しく思う。」と述べられました。

天江喜七郎会長挨拶
千玄室大宗匠ご祝辞

<継続会員表彰>
 UIA会員として長年に亘り茶道の国際化に寄与された40年継続会員22名(うち出席10名)、30年以上継続会員55名(うち出席16名)が継続会員表彰を受賞。大宗匠より40年継続会員を代表して川島博子氏(関東エリア)、30年以上継続会員を代表して𡈽井百合子氏(信越・北陸エリア)に表彰状が授与されました。

代表拝受(40年継続会員)
40年継続会員
代表拝受(30年以上継続会員)
30年以上継続会員

 続いて、千葉美保子運営幹事が議長に選出され議事を進行。弘田佳代子運営幹事から議案の説明、田中一良監事から監査報告がなされ、いずれの議案も満場一致で承認可決されました。

<議案審議>
第1号議案 2024年度事業報告並びに決算
第2号議案 2025年度事業計画案並びに収支予算案

 報告事項では、各エリア担当の運営幹事より2024年度エリア活動予定及び2025年度エリア活動報告の説明、十和田真規子運営幹事から2025‐2026年度役員及び2025年度新入会員の報告がなされました。

<報告事項>
(1)2024年度エリア活動予定及び2025年度エリア活動報告
(2)2025‐2026年度役員について
(3)2025年度新入会員について

 また、今回は都倉俊一文化庁長官をお招きし、特別講演が実施されました。都倉長官は、『音楽のはなし 文化のはなし』と題して講演をされ、文化としての音楽と音楽業界の歴史や現状、日本の文化コンテンツについての解説にUIA会員は興味深く聞き入っていました。

都倉俊一文化庁長官

 総会終了後の懇親会は鈴木佳世運営幹事の司会により開会し、裏千家学園外国人研修コース(みどり会)3名が招待されました。天江会長、都倉長官の挨拶の後、40年継続会員を代表して望月静雄氏が乾杯発声。歓談中には、ステージにて裏千家学園留学生の自己紹介やエリアごとの紹介がなされ、エリアを越えた会員交流がなされました。最後に白井由理運営幹事の挨拶で閉会しました。

北海道・東北エリア
関東エリア
東海エリア
信越・北陸エリア
近畿エリア
中国・四国エリア、九州・沖縄エリア
海外在住会員
白井由理運営幹事挨拶

5月11日(日)
<記念茶会>
 渉成園(枳殻邸)にて記念茶会が行われ、天江会長はじめ会員約150名が参加。みどり会3名が招待されました。
 臨池亭には北海道・東北、関東、中国・四国、九州・沖縄エリア担当の薄茶席、閬風亭には東海、信越・北陸、近畿エリア担当の薄茶席が設けられました。臨池亭席は「温故知新」、閬風亭席は「世界につなぐ 未来につなぐ」をテーマとし、それぞれUIAらしい道具組で、全国各地から集まった会員に一碗が呈されました。

臨池亭席(北海道・東北、関東、中国・四国、九州・沖縄エリア担当)
閬風亭席(東海、信越・北陸、近畿エリア担当)

記念茶会写真提供:町田真一幹事(関東エリア)