第56回学校茶道指導者研修会・第46回学校茶道担当者講習会 合同研修会
研修テーマ「今に適したお稽古の充実を」

令和8年7月18日(土)、19日(日)の2日間、宗家、京都東急ホテルを会場に開催。淡交会各支部・学校茶道連絡協議会・青年部に所属の指導者等112名、全国の裏千家茶道採用校の教職員20名の計132名が受講しました。
学校茶道合同研修会は茶道指導者と学校関係者の相互理解を促進するとともに、学校教育における茶道の役割や可能性を考える機会として毎年開催されています。
7月18日(土)
〈開講式〉
千 宗史淡交会理事長が挨拶。参加者への謝意を示されるとともに、子どもの頃の茶の湯体験の大切さについて触れられました。
〈講義〉 清水宗斗氏(臨床心理士・公認心理師・裏千家学園スクールカウンセラー)
「茶道指導における共感的理解の重要性」と題して、子どもの行動の背景にある心理を理解する視点とその対応・指導方法について解説がありました。

〈分科会Ⅰ〉
受講者は学校種ごとに7グループに分かれ、アドバイザーの進行のもと、テーマに沿って意見交換や情報共有が行なわれました。
アドバイザー(分科会 学校種別順)
◇大学・各種専門学校
伊﨑宗一氏(関西福祉大学教育学部大学院研究科客員教授、淡交会神戸第二支部)
◇高等学校A
吉田宗石氏(前プール学院理事長兼中学校・高等学校校長、淡交会東京第六西支部副支部長)
◇高等学校B
名取宗康氏(元千葉県立成東高等学校校長、淡交会参事補・千葉県支部副幹事長)
◇中学校
永野宗隆氏(高知市教育委員会教育長、前高知学園高知中学高等学校校長、淡交会高知支部)
◇小学校A
波佐間宗清氏(元下関市教育委員会教育長、淡交会参事・西中国地区地区委員長・下関支部副支部長)
◇小学校B
梶川宗尚氏(淡交会川崎支部監事)
◇幼稚園・保育所(園)・こども園
辻 宗治氏(淡交会参事補・東海地区地区委員長・岐阜支部監事)


〈呈茶・点前の指導方法の解説〉
平成茶室「聴風の間」にて業躰部により一碗が呈され、受講者は涼やかなひと時を楽しみました。また、裏千家学園では鮒子田宗恵業躰が「点前の指導方法の解説」として子どもたちに指導する際のポイントを解説。受講者からは日々の稽古での注意事項や疑問点などについて質問がありました。


〈懇親夕食会〉
午後5時30分から懇親夕食会を開催。長谷川義翁淡交会常任理事・総本部事務局長兼組織部部長の挨拶に続いて、アドバイザーの波佐間宗清氏の発声で乾杯。学校種ごとにテーブルを囲み和やかに懇親が深められ、アドバイザーの辻 宗治氏による中締めの挨拶で締めくくられました。


7月19日(日)
2日目の開会にあたり、大谷 学総本部総務部部長が挨拶。
〈分科会Ⅱ〉
初日に続いて学校種ごとに分科会を開催。前日の内容を踏まえ、より踏み込んだ情報交換の場となりました。


〈全体会〉
アドバイザーの永野宗隆氏の進行により、分科会の内容を各グループの代表7名が発表。最後にアドバイザーの伊﨑宗一氏による総括がありました。




〈閉講式〉
野口耕一淡交会専務理事・今日庵事務局長より、学校茶道指導者研修会の受講者を代表して清水宗裕氏(札幌第一支部幹事長、札幌第一学校茶道連絡協議会委員長)、学校茶道担当者講習会の受講者を代表して増田宗昌氏(沖縄支部副支部長)にそれぞれ修了証が授与されました。
続いて、國澤宗充氏(高知支部副幹事長、高知学校茶道連絡協議会委員長)が受講者を代表して謝辞を述べ、野口専務理事からの主催者挨拶により2日間の研修会を終了しました。

手前:増田氏、奥:清水氏

〈事前配信・事例発表〉 京都市学校茶道研究会
「京都市学校茶道研究会の取り組みと軌跡~伝統文化をすべての子どもたちの心へ~」と題し発表がなされました。

受講者の声(アンケートより)
- 相手に敬意を払うことを心がけている茶道とカウンセリングマインドが非常に親和性が高いということがよくわかりました。またこのような心のあり方で児童・生徒・学生と対すると子ども達の学びがより深まることも理解でき、早速指導の現場で活用したいと思いました。
- 皆様の現状やお困りごとがわかり大変勉強になりました。指導を始めてから長い年月の中でマンネリと諦めが多くなってきていたことに気づきましたので、もう一度考え直したいと思います。
- 業躰先生による点前の指導方法の解説は、とてもわかりやすく、気が張りすぎていた自分自身の指導法の反省となりました。茶道が楽しみと言ってもらえる指導をしていきたいと思います。