今日庵文庫
今日庵文庫は、11代玄々斎をはじめ、歴代家元が収集した史料を受け継ぎ、それを調査・研究する目的で、昭和44年(1969)に設置された茶の湯の専門図書館です。以来、茶の湯関連の資料の収集につとめ、その成果を紀要『茶道文化研究』として刊行しています。
文庫の書庫には茶の湯に関する近世の書物(貴重書)をはじめ、歴史・美術工芸・建築・料理・文学などの図書や展覧会図録、雑誌、紀要、映像資料約7万点を収蔵しています。蔵書検索システムの利用が可能であり、手続きをすれば閲覧することができます(館外貸出不可)。
閲覧室では、茶道各流派の逐次刊行物や茶の湯に関する図書、児童書、外国書の閲覧および映像資料の視聴ができます。
お知らせ
- 今日庵文庫所蔵資料の紹介
近代以降の歴代家元の著書を閲覧室展示ケースで紹介しています。 - 今日庵文庫所蔵資料(貴重書)出陳のお知らせ(2022年~)
- 茶道資料館 春季特別展「裏千家今日庵の茶室 寒雲亭ものがたり」(2024年4月18日~7月7日)に『利休居士二百回忌茶会記』、『茶道望月集』、『今日庵茶席図譜』、『茶室起絵図』などを出陳。
- サントリー美術館 四百年遠忌記念特別展「大名茶人織田有楽斎」(2024年1月31日~3月24日)に『有楽亭茶湯日記』を出陳。
- 茶道資料館 新春展「炭道具―美味しい一碗を」(2024年1月7日~3月31日)に『羽箒一件』、『茶湯早指南』、『御飾書』を出陳。
- 京都文化博物館 四百年遠忌記念特別展「大名茶人織田有楽斎」(2023年4月22日~6月25日)に『有楽亭茶湯日記』を出陳。
- 京都国立博物館 特別展「京に生きる文化 茶の湯」(2022年10月8日~12月4日)に『心の師の一紙』、『宇治茶摘図巻』を出陳。
- 徳川美術館 秋季特別展「名物―由緒正しき宝物」(2022年9月17日~11月6日)に『山上宗二記』、『茶器名物集』を出陳。
- 茶道資料館 秋季特別展「裏千家の茶趣」(2022年9月15日~12月4日)に『旁求茶会記』を出陳。
今日庵文庫利用案内
開館日 | 火曜日~金曜日 |
開館時間 | 10時~16時30分(入館及び閉架資料の閲覧請求は16時まで) |
入館料 | 無料 |
休館日 | 月曜日、土曜日、日曜日、祝日、8月13~16日、年末年始(12月27日~1月6日) |
台風等による 臨時休館について | 京都市に暴風警報または特別警報が発令された場合、その時点で臨時休館といたします。 また午前7時の時点で、京都市に暴風警報または特別警報が発令されている場合、終日休館といたします。 新型コロナウイルス感染症拡大防止への協力のため、政府の緊急事態宣言が京都府下に発令された場合、発令期間中は臨時休館といたします。 |
利用方法
図書資料の閲覧は閲覧室内のみでお願いいたします(館外への貸し出しはしておりません)。
資料は開架と閉架に分かれています。開架資料は自由にご覧ください。閉架書庫の資料は、蔵書検索システムで検索の上、閲覧申請書をカウンターへお持ちください。1回に5冊まで閲覧請求が可能です。
※貴重書(主に1925年以前の資料)の閲覧につきましてはこちら。
所蔵資料 | 茶の湯に関する近世の書物(貴重書)をはじめ、歴史・美術工芸・建築・料理・文学などの図書や展覧会図録、雑誌、紀要、映像資料約7万点を所蔵しています。 雑誌には、今日庵月報、茶道月報、淡交をはじめ茶道各流派の流儀誌(茶道雑誌、起風、ゆきま、孤峰、竹風、遠州、知音、石州、和風など)を所蔵しています。 |
資料検索 | 所蔵資料の検索は、文庫閲覧室に設置しているOPAC(蔵書検索機)をご利用ください。 閲覧したい図書等の所蔵の有無を事前にお問い合わせいただいても結構です。 貴重書(主に1925年以前の資料)の閲覧につきましては、電話にて事前にお問い合わせください。 |
複写サービス |
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利用上の注意 |
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各種申請:貴重書等の閲覧、貸出、画像の掲載、翻刻の掲載
当文庫の貴重書は、主に江戸時代以降の茶の湯に関する和本が中心です。
現時点で貴重書の目録は非公開ですので、貴重書の閲覧や貸し出しなどを希望する場合は、先に電話でご相談ください。
貴重書は何世紀も前に書写・刊行されており、中には既に傷んでしまった資料もありますが、今後も幾世紀に亘って、利用者にできるだけ現物を閲覧に供していく予定です。
資料にダメージを与えることは、後世の人の現物閲覧などの機会を奪うことにつながりますので、閲覧、借用の際には細心の注意を払って扱っていただくようお願いいたします。
研究紀要
第一輯 特集 茶道の形成(1974年)【売切】
発刊の辞 | 千 宗室 |
烏鼠集とその成立の環境 | 永島福太郎 |
利休以前の茶座敷 | 中村昌生 |
烏鼠集にみる規矩 | 濱本宗俊 |
伝相阿弥『長歌茶湯物語』と初期茶道 | 筒井紘一 |
茶道形成期における精神―珠光の『心の文』にちなみて― | 倉沢行洋 |
[資料]伝相阿弥 長歌茶湯物語 | |
[資料]烏鼠集四巻書 | (翻刻)加藤貞子 (注釈)筒井紘一 |
第二輯 特集 杉木普斎(1980年)【売切】
宗旦四天王と三千家 | 熊倉功夫 |
神部と茶人―杉木普斎とその周辺― | 岩田貞雄 |
杉木普斎とその伝書 | 谷端昭夫 |
茶室史における普斎伝書 | 中村昌生 |
[資料]普斎伝書 | (翻刻)瀧浪貞子 |
[資料]普伝茶書 | (翻刻)横田八重美 |
第三輯 特集 茶道と宗教(1988年)【売切】
茶道の宗教性 | 千 宗室 |
キリシタン文化と茶道 | 岡田章雄 |
茶と禅(その一)―茶禅融合にいたるまでの過程― | 芳賀幸四郎 |
和敬清寂 | 西部文浄 |
[資料]欠伸年譜草 | (翻刻)谷端昭夫 |
[資料]蒲庵稿 | (翻刻)山田哲也 (校注)古賀英彦・山田哲也 |
第四輯 特集 松花堂と長闇堂(1998年) 2,700円→ 1,380円(消費税込)
松花堂昭乗の生涯と芸術 | 矢崎格 |
長闇堂の人と著作 | 永島福太郎 |
松花堂昭乗の書 | 増田孝 |
松花堂昭乗の絵画―その洗練の美学― | 佐々木丞平 佐々木正子 |
松花堂昭乗年譜 | (編)矢崎格・増田孝 |
[資料]松花堂昭乗書状 | (翻刻・解題)名和修 |
[資料]松花堂茶会記 | (翻刻)横田八重美 |
[資料]松花堂行状 | (翻刻)山田哲也 |
[資料]松花堂芳野道の記 | (翻刻)山田哲也 |
[資料]長闇堂記及家傳遺誡 | (翻刻)横田八重美 |
第五輯 特集 勢州松坂の藝文と茶の湯(2013年) 2,700円→ 1,930円(消費税込)
蒲生氏郷の城づくり・町づくり―伊勢国・松ヶ島城から松坂城へ― | 門 暉代司 |
圓居の文化―松坂町人文化の多層性― | 吉田悦之 |
商人町松坂―松阪商人の文化的活動― | 大喜多甫文 |
玄々斎と射和の竹川竹斎 | 上野利三 |
伊勢商人津・川喜田久太夫家の教養と半泥子―石水博物館の所蔵品から― | 龍泉寺由佳 |
美濃女略伝 | 鈴木香織 |
勢州松坂茶事覚書 | 戸田宗安 |
[資料]松阪長谷川家文書にみる裏千家 | (翻刻・解題)筒井紘一 |
[資料]ななそひの日記 | (翻刻・解題)永井謙吾 |
第六輯 特集 山上宗二記(2014年) 2,200円→1,540円(消費税込)
山上宗二と『山上宗二記』 | 神津朝夫 |
『山上宗二記』にみる山上宗二の茶人観 | 八尾嘉男 |
『山上宗二記』にみる茶室 | 桐浴邦夫 |
裏千家今日庵文庫架蔵『山上宗二記』について―書誌と解題― | 谷端昭夫 |
[資料]山上宗二記 今日庵本 | (翻刻)徳丸貴尋 |
[資料]珠光一紙目録 | (翻刻)徳丸貴尋 |
[資料]山上宗二記 天正16年5月林阿弥宛 | (翻刻)徳丸貴尋 |
[資料]山上宗二記 天正17年2月江雪斎宛 | (翻刻)徳丸貴尋 |
第七輯 特集 宗湛日記(2015年) 3,050円(消費税込)
『宗湛日記 見聞書』について―発見の経過より公刊に至るまで― | 伊藤延男 |
[研究ノート]『宗湛日記』諸写本の来歴と日記の流布について | 中村節子 |
[研究ノート]『見聞書』に見る茶の点て方と飲み方考 | 小林紘子 |
[資料]見聞書 福岡県立図書館本 | (翻刻)伊藤延男 |
[資料]宗湛日記 今日庵文庫本 | (翻刻)徳丸貴尋 |