猿賀神社献茶式

献茶式

― 千 宗室家元奉仕 ―

 令和5年5月20日(土)、青森県平川市の猿賀神社において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

 

 同神社は、坂上田村麻呂将軍が、蝦夷平定の戦に勝利したこと受け、勅命により、大同2年(807年)社殿を造営、奥州猿賀山深砂大権現として勧請し、神威天長・国家安穏・黎民豊楽・悪鬼退散を祈願したことに起源します。

 ご祭神の上毛野君田道命(かみつけぬのきみたみちのみこと)は、猿賀の深砂宮(神蛇宮)と崇められ御神徳四方に遍く、地方唯一の霊場と仰がれるに至り、現在、崇敬者は県内外・北海道並びに東北一円におよび、「眼」の守護神とする特殊信仰の他に辰年、巳年生まれの守護神として広く崇敬されています。

 午前9時30分、家元は拝殿に進み、点前座に着座。献炭の儀に続いて濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

 献茶式に際して、さるか荘に淡交会青森支部(津島 淳支部長)担当の濃茶席と同青年部担当の薄茶席、さるか公園内に同学校茶道担当(弘前大学医学部・柴田学園大学・柴田学園高等学校)の野点席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

濃茶席(青森支部担当)
薄茶席(青年部担当)
野点席(学校茶道担当)

 前日には、淡交会青森支部80周年・学校茶道50周年・青年部55周年記念大会が開催されました。