千 玄室大宗匠、京都大学大学院「総合生存学館」特別セミナーにて講義

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令和3年9月18日(土)、京都大学大学院「総合生存学館(思修館)」の産官連携特別セミナー「熟議(じゅくぎ)」で、同大学院特任教授である千 玄室大宗匠が講義をされました。総合生存学館は、次世代型リーダーの育成を目指して平成25年4月に新設された5年一貫制博士課程大学院です。文理の枠を越えた幅広い学識の修得により、さまざまな分野を俯瞰する力が培われます。1~2年生を対象とした「熟議」では、国内外で活躍する各界のリーダーが講師に招かれ、セミナーやワークショップを行います。

講義は国際色豊かな大学院生16名を対象に茶道会館で行われ、新型コロナウイルス感染症対策として全員が自宅等からオンラインで参加しました。
  大宗匠は、道教や儒教の思想、聖徳太子の「以和為貴」などを例に挙げながら和敬の大切さを語られました。そして茶道では和敬の精神が育まれることを説かれ、「『お先にどうぞ』と勧め合う心、そこには区別や差別もなく、みんなが一緒になり、人間同士の深い絆が生まれます。それを作っていかなくてはいけません」と締めくくられました。
  また、講義に引き続いて、今日庵業躰部による茶道デモンストレーションと諸道具の説明などが行われました。