新潟支部創立70周年記念行事

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 令和3年10月10日(日)、新潟市において淡交会新潟支部創立70周年記念行事が万全の感染症対策を講じた上で開催され、千 宗室家元、伊住禮次朗様が出席されました(主催:新潟支部 竹石松次支部長)。
  来賓として新潟県知事の花角英世氏(新潟支部顧問)、新潟市長の中原八一氏(新潟支部顧問)、新潟商工会議所会頭の福田勝之氏、信越地区地区長の仁科惠敏氏(今日庵老分・長野県支部名誉支部長)はじめ支部内から役員・会員など同門社中約250名が集いました。
  新潟支部は昭和26年に支部結成式を執り行い、翌27年に淡々斎家元、鵬雲斎若宗匠を迎え市内の不動院精舎で支部発会式が挙行されました。以来、地域文化発展のための牽引役として、地域に根差した活動を続けています。

◇記念式典
 午後2時より朱鷺メッセ 国際会議室(マリンホール)にて開催。
 開会に先立ち、本年6月24日に急逝された関 昭一名誉支部長のご遺影に家元が一碗を供えられました。

 開会にあたり、竹石支部長より主催者挨拶。続いて家元、花角知事、中原市長、仁科地区長から祝辞がありました。

竹石支部長挨拶
花角知事祝辞
中原市長祝辞
仁科地区長祝辞

 続く功労者表彰では永年に亘り茶道の普及・発展に功労があった方へ竹石支部長より表彰状が贈られました。

支部特別功労者表彰: 故 関 昭一氏
支部役員功労者表彰: 二宮宗蔦氏、 佐藤宗代氏、 團原宗蒲氏、 小川宗聰氏、 斎藤宗伸氏、 石井宗信氏
支部会員功労者表彰: 小林宗美氏、 永井宗伊氏、 齋藤宗栄氏、 小林宗恒氏、 大原宗友氏、 柳本宗閑氏
竹本宗陽氏、 西口宗米氏、 瀬水宗和氏、 河野宗道氏、 源川宗巳氏、 金澤宗郁氏

代理 関 妙子夫人
代表 小川宗聰氏
代表 西口宗米氏

 その後、家元より宗家の修復工事に芳志を寄せられた片山宗雪氏へ感謝状と記念品が贈られました。

 結びに廣田靖人副支部長による閉会挨拶がありました。

◇記念講演
  続いて家元による講演がありました。會津八一新潟支部初代支部長が命名された茶室(北方文化博物館新潟分館)の「坐忘」から自身の斎号の由来について話を進められ、「私たちは細かいことに囚われて頭がパンクしてしまうことがあります。私は師匠からいただいた『坐忘』ということばを道しるべとして、考えに囚われるなと教えていただきました」と語られました。
  佐伯宗栄新潟支部参与(参事)より謝辞があり講演会を終えました。

◇薄茶席(支部長担当)
  記念式典に先立ち、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み一部の来賓に一碗が呈されました。

 翌11日(月)には家元と禮次朗様は北方文化博物館をご見学後、三角形の茶室(三楽亭)で一碗を喫されました。

 本行事に併せて10月2日から12月12日まで新潟市會津八一記念館に於いて會津八一生誕140年、新潟支部創立70周年記念特別展として「會津八一と茶の湯の世界」が開催。會津八一揮毫の作品、宗家の茶室「寒雲亭」の襖絵や淡々斎、鵬雲斎、坐忘斎お好みの茶道具等の展示が行われています。
  11月27日(土)には禮次朗様(茶道資料館副館長)による講演会(於・新潟日報メディアシップ)が予定されています。