茶道総合資料館について

茶道総合資料館は、歴代家元が収集してきた茶の湯に関する図書を収集・保管・研究する「今日庵文庫」と、茶道美術の展示公開・研究・収集・保管を実践するための「茶道資料館」を両軸とした、茶の湯を総合的に学べる施設です。

昭和44年設置の「今日庵文庫」は、公に開かれた図書館としては、日本で唯一の茶道の専門図書館です。

「茶道資料館」は昭和54年に、裏千家センターの竣工と同時に開館。歴代家元に関連する茶道具を中心としたコレクション(「赤樂茶碗 銘太郎坊」をはじめとする重要文化財4件を含む)は、「和敬清寂」の語で示される千利休居士の茶の湯の根本、まさに日本文化そのものを体現するものであり、私たちはその文化財を未来へ伝えることが使命だと考えております。

茶道美術の愛好家はもちろんのこと、研究者の助けとなるべく多様な活動を企画運営してまいりました。豊かな精神を育む茶の湯文化の発信地として、これからも茶道総合資料館は活動を続けてまいりたいと存じます。

茶道総合資料館館長  千 宗室

沿革

昭和44年(1969)  冬 今日庵文庫設置
昭和49年(1974) 8月 今日庵文庫『茶道文化研究』刊行開始
昭和54年(1974)11月 「茶道総合資料館」開設 裏千家センター竣工
茶道資料館開館 裏千家センター1階
館長 鵬雲斎千宗室
今日庵文庫移設 裏千家センター2階
昭和61年(1986) 9月 第2陳列室設置 裏千家センター2階
平成 8年 (1996)12月 茶道資料館「公開承認施設」に承認  現在も継続中
平成10年(1998) 4月 茶道資料館 第1陳列室を全面リニューアル
平成11年(1999)10月 開館20周年を機に茶道資料館友の会発会
令和5年度から休止
平成18年(2006)4月 茶道資料館メンバーシップ発足
平成23年(2011)4月 茶道文化検定 主催を財団法人今日庵に移管
事務局を茶道資料館に置く
発足は平成20年 財団法人茶道文化振興財団
平成24年(2012) 6月 今日庵文庫 閲覧室を全面リニューアル
令和 1年 (2019) 10月今日庵文庫開館50周年・茶道資料館開館40周年記念の
合同主催展「三冊名物記」を開催
令和 6年(2024)1月 坐忘斎千宗室 館長就任、
鵬雲斎千玄室 名誉館長就任
令和 7年(2025)4月 今日庵文庫 蔵書検索システムの利用を開始