平成24年 夏季特別展

京三条せともの屋町

  平成元年、京都三条通の中之町から、織部や志野を中心とした美濃、そして信楽・伊賀・備前などの桃山陶器大量に出土しました。なかでも織部や志野に関しては、出土量全体の半数以上を占めており、都市部での流通・消費状況や流行を探る上で、注目される発見となりました。またその後の研究で、三条界隈に「せともの屋」が集中していたことが明らかになってきています。
 今回の展観では桃山時代から江戸初期にかけての京都のやきもの屋の様相、特に茶道具に視点を当て、今日まで伝来してきたものと出土したものとを比較し、当時の茶の湯の様相の一端をご紹介します。

 
会記   平成24年6月23日(土)-9月17日(月・祝)
開館時間    午前 9 時 30 分~午後 4 時 30 分(入館は午後 4 時まで)
休館日   月曜日(但し7月16日、9月17日は開館)
入館料   一般800円、淡交会会員600円、大学生500円、中高生300円、
小学生と茶道資料館メンバーシップ校の方は無料
20名以上団体割引
呈茶   展示期間中、入館者には季節の和菓子と抹茶を一服差し上げております(10時~16時。20名以上団体の場合は要電話予約)。
主な作品   伊賀水指/信楽水指/鳴海織部水指/伊賀花入/備前花入/織部獅子香炉/志野香合/志野茶碗/黒織部茶碗/高取茶碗/黄瀬戸向付/織部向付/赤楽茶碗 銘曲水 長次郎作/黒楽茶碗 長次郎作など約70点、京都市内出土の茶道具約70点。
会期中陳列替えをいたします。

展覧会期間中の催事

講演会
7月21日(土)「京三条「せと物や町」の茶道具-中之町を中心に-」
 平尾 政幸氏(元財団法人京都市埋蔵文化財研究所)
9月15日(土)「桃山陶生産の背景」
 張替 清司氏(財団法人土岐市埋蔵文化財センター)
会場 裏千家センター1階講堂 いずれも13時30分~15時
電話申込先着100名まで。聴講無料・入館料のみ。

ワークショップ
京都市考古資料館との共催で、両館の展示解説や実際に市内から出土した茶道具に触れたり、茶道の体験や周辺の史跡の案内などを行います。
 月日:7月27日(金)、8月3日(金)、8月24日(金)
 対象:小中学生(保護者可)
 募集人員:各回30名

〈スタンプラリー〉
京都市考古資料館との共催です。
 両館の展示を見学するとともに、周辺の史跡を巡りませんか。
 月日:7月14日(土)~9月17日(月・祝)
☆両館のスタンプを集め、所定の応募をして素敵な賞品を手に入れよう!
   Ⅰ茶会コースとⅡ特製文具コースがあります。

 

〈茶道資料館コンサート〉

本年は、オカリナ奏者の方を中心に、展覧会に合せて4回開催予定です。
7月20日(金) 「 鈴江先子オカリナコンサート 葉々起清風」
           オカリナ奏者 鈴江先子氏
           共演者:フリーアナウンサー 遠藤のぶこ氏
           サポートミュージシャン:福井秀彦氏

・開場18時・開演18時半~(約40分)
・会場 裏千家センター1階ホール (入館料のみ。1週間前までに電話予約。先着100名)

~夜間延長のお知らせ~
通常16時半で閉館のところ、コンサート当日のみ展覧会の開館時間を18時20分まで延長し、コンサート終演後も約30分開館いたします。日中お忙しい方は、コンサート日にあわせて展覧会をご鑑賞下さい。

※本年度分2月17日、5月11日は終了しました。次回は10月12日の予定です。

 

 

[ 茶道体験コーナー ]
〈初めての方のための茶道体験〉
展覧会期間中のみ初心者の方を対象とした茶道体験コーナーを設けています。
講師による分かりやすい指導のもと、いすに座る立礼りゅうれいで点前てまえを行い、挨拶の仕方やお菓子の食べ方、お茶の点て方、飲み方を体験。展覧会での鑑賞と茶道体験を通じて日本の文化を体感してみませんか。
 ○10時、11時、13時、14時、15時から1回約1時間12名まで。
 ○1週間前迄に要電話予約 入館料のみ