平成22年 夏季展

千家茶道の継承
裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室

裏千家十三代圓能斎鉄中(1872-1924)は、若くして家元を継承し、東京での普及活動を始めます。
かつては主に男性のものであった茶の湯を、一般の女性も学ぶことができるようにと、女学校教育の中に取り入れました。さらに夏期講習会を開催し、指導者の研修を行うと共に点前の統一を図ります。
また、十二代家元又玅斎(ゆうみょうさい)と共に『淡交(たんこう)』の前身である『今日庵月報(こんにちあんげっぽう)』、『茶道月報』や『浦のとまや』などを発行し、多くの茶人を育成しました。これらの偉業は現在にも受け継がれております。
展覧会では圓能斎の掛物や自作の茶碗や茶杓、好み物などを展観し、その足跡を辿り、茶風を紹介いたします。
なお、展示は夏期休館中に陳列替をいたします。

 
会記   平成22年6月19日(土)~9月26日(日)
開館時間    午前 9 時 30 分~午後 4 時 30 分(入館は午後 4 時まで)
休館日   月曜日(7月5日、7月19日、9月20日は開館)
夏季休館(8月2日~6日)
入館料   一般:500円、大学生:400円、高中生:300円
茶道資料館友の会特別会員 無料、茶道資料館友の会正会員 250円
小学生以下・メンバーシップ校は無料
呈茶   展示期間中、入館者には呈茶があり、展示を鑑賞した後には抹茶を一服楽しむことができます。(10時~16時。団体の場合は要電話予約)

[主な作品]
一行「子能継父業」圓能斎筆
猿香合 圓能斎好 初代久世久宝作
富士形渦繁釜・唐銅丸形風炉 圓能斎好 十三代大西清右衛門作
赤楽中門絵茶碗 圓能斎作・画
四季七宝蒔絵松ノ木青海盆 圓能斎好 十代中村宗哲作 ほか


夏季展期間中の催事

【講演会】
9月1日(水)13時半~15時  会場:裏千家1階ホール

「圓能斎と三田・九鬼隆一」茶道資料館館長 千玄室大宗匠
定員120名。往復葉書(1人につき1枚)にてお申込下さい。
7月15日消印より先着順。

【展示解説】
毎月第3土曜日(6月19日、7月17日、8月21日、9月18日)

いずれも13時半~ 担当 当館学芸員

【館外での茶道資料館展覧会情報】
特別企画展 裏千家11代玄々斎宗室生誕200年記念
茶の湯の文明開化
―茶人玄々斎の生涯と奥殿藩松平家―

2010年9月11日(土)~11月7日(日)
岡崎市美術博物館 [マインドスケープ・ミュージアム]
(主催) 岡崎市美術博物館、茶道資料館、中日新聞社
(特別協力) 裏千家                              
(協力) 社団法人茶道裏千家淡交会三河支部 

【碾茶(てんちゃ)体験】
8月7日~29日 10~16時 (休館日:8月9・16・23日)
石臼で茶葉をひき、ひいたお茶を使って自分で抹茶を点てる体験ができます。
入館料のみ 予約不要

[ 茶道体験コーナー ]
~京都にてお茶と出会う楽しみ~
*展示期間中、入館者には呈茶があり、展示を鑑賞した後には抹茶を一服楽しむことができます。(10時~16時。団体の場合は要電話予約)
*展示期間中のみ初心者の方を対象とした茶道体験コーナーを設けています。講師によるやさしい指導のもと、自分で抹茶を点てることができます。
(10時、11時、13時、14時、15時から1回約1時間20名まで。1週間前迄に要電話予約 要入館料)