平成20年 夏季展

涼を求めて
-染 付 磁 器 の 魅 力-

染付磁器とは釉下にコバルト顔料で文様を描いた磁器で、その技法は中国の元時代に始まります。
日本には早くから中国の染付磁器が請来されていましたが、長く茶の湯の器として賞翫されることがなく、積極的に用いられるようになったのは17世紀に至ってからです。ことに古染付や祥瑞、あるいは呉須染付などの器には日本からの注文と思われるものが多く、現代まで魅力ある器が数多く伝世しています。
この度の夏季展では、古染付や祥瑞など日本向けに焼かれた染付磁器を中心にご紹介いたします。

(主な出品作品)
古染付竹文水指  明時代      古染付桶側水指  明時代
古染付柘榴向付  明時代      祥瑞蜜柑水指    明時代
祥瑞本捻徳利    明時代      呉須菱馬水指    明時代
染付獅子香炉  伊万里  江戸時代                他約70点

イベント

【講 演 会】
7月26日(土)午後1時30分~
「茶陶―古染付と祥瑞―」赤沼多佳(茶道資料館学芸顧問)
会場 裏千家センター1階講堂 定員130名(先着順・入館料のみ・申込不要)
※詳細は茶道資料館までお問い合わせください。
【染 付 体 験 講 座(絵付け)】
展示期間中、夏季展にあわせて抹茶茶碗に絵を描く体験講座を開催いたします。
◎第1回 8月4日(月) 対象 小学生以下、保護者同伴
講座内容 親子で抹茶茶碗に絵を描く
※希望者は9月6日に完成したお茶碗で茶道体験ができます。
受 講 料 子ども1000円(保護者で絵付けを希望される方は、別途3000円必要です)◎第2回 8月25日(月) 対象 中学生~一般の方
講座内容 ①抹茶茶碗か中鉢の何れかに絵を描く②希望者に限り①の後、手捏ねを制作
受 講 料 ①3000円 ②6000円講  師 手塚石雲氏(花蝶窯)
人  数 各回30人(申込先着順)
時  間 各回午後1時半より約2時間
会  場 裏千家センターホール1階講堂
申込方法 締切は各講座3週間前まで。往復葉書に、住所、氏名、電話番号、希望講座日、第2回受講希望の方は①か②を選択し、希望する絵付けの器種を明記し、当館までご送付ください。
※詳細は茶道資料館までお問い合わせください