裏千家十三代家元 圓能斎鉄中宗室
―現代への礎―

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令和5年は裏千家十三代家元・圓能斎鉄中宗室(1872~1924)の百回忌にあたります。本展はこれを記念して、圓能斎の功績や、その活動を支えた人物との交流を紹介します。
圓能斎が生きた明治・大正時代は、近代的な国家形成のために日本の様々な分野で一大変革が行われた時代でした。そのような中で家元を継いだ圓能斎は、女学校教育への茶道の導入とその指導者の育成に注力し、茶道人口の増大と発展に貢献しました。また、裏千家家元としてはじめて点前や茶道具に関する書籍を公刊し、出版による茶道普及と作法の伝承に踏み切ります。
茶の湯教育の新たな体制を確立し、現代の裏千家茶道の礎を築いた圓能斎に関連する茶道具・茶書などを展示し、その軌跡をたどる展観とします。
主な展示作品
「圓能」木扁額
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一行「子能継父業」
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和歌懐紙 知命の歌 圓能斎筆
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雪輪香合 圓能斎好
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凡鳥桐平棗 福井養寿作
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日出棗 圓能斎好 栗田元竺作
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竹茶杓 銘清寂・歌銘相生の松
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赤茶碗 銘晴雪 圓能斎作
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