茶箱を楽しむ
併設展「季節の取り合わせ」
点前に必要な茶道具をコンパクトに収納でき、携帯にも便利な茶箱は、利休の時代から旅持ちの仕込み箱として用いられてきました。戦乱の世には陣中において、江戸時代には参勤交代の折に、さらには旅の道中、花見や紅葉狩り等、四季折々に人々は茶箱を携えて茶の湯を楽しんできました。茶箱には、様々な趣向を凝らした諸道具が好みに応じて仕組まれ、それぞれ独自の世界が造り出されています。
また、長らく定まった法式がなく、臨機応変に用いられてきた茶箱は、裏千家11代玄々斎によって「雪月花」の茶箱点前が考案され、新たな一面が加わりました。
この度の展覧会では、茶箱、茶籠、旅箪笥など、茶の湯に見られる仕込み箱の世界を紹介いたします。
また、併設展では、春の訪れを祝う茶道具の取り合わせなどを展示しております。
会記 | 平成27年1月7日(水) - 4月5日(日) 第Ⅰ期:1月7日(水)- 2月1日(日) 第Ⅱ期:2月3日(火)- 3月1日(日) 第Ⅲ期:3月3日(火)- 4月5日(日) |
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開館時間 | 午前 9 時 30 分~午後 4 時 30 分(入館と呈茶は午後 4 時まで) |
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休館日 | 月曜日(但し、祝日は開館)、1月13日(火) |
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入館料 | 一般700円、大学生400円、中高生300円 小学生以下及びメンバーシップ校の方は無料、20名以上団体割引 |
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呈茶 | 展示期間中、入館者には季節の和菓子と抹茶を一服差し上げております(10時~16時。20名以上団体の場合は要電話予約)。 | |
後援 | 京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、 京都市内博物館施設連絡協議会 |
主な作品
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第Ⅰ期
月下門茶箱 圓能斎在銘
仙叟好旅簞笥
キンマ鳥獣文茶箱
第Ⅱ期
御庭茶箱 玄々斎好 北村美術館蔵
匙鉋目茶箱 玄々斎好 十一代一閑作
源氏蒔絵茶箱 圓能斎好
第Ⅲ期
菱文茶籠 無限斎好
利休形旅簞笥 利斎作
他約40点。
併設展
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![]() 無限斎直書 |
![]() 圓能斎作 |
展覧会期間中の催事
[ 茶道体験コーナー ]
〈初めての方のための茶道体験〉
展覧会期間中のみ初心者の方を対象とした茶道体験コーナーを設けています。
講師による分かりやすい指導のもと、いすに座る立礼(りゅうれい)で点前を行い、挨拶の仕方やお菓子の食べ方、お茶の点て方、飲み方を体験。展覧会での鑑賞と茶道体験を通じて日本の文化を体感してみませんか。
○10時、11時、13時、14時、15時から1回約1時間12名まで。
○1週間前迄に要電話予約 入館料のみ