レッスン風景

シェラトン都ホテル大阪教室


許状授与式

 9月17日(水)、半年間通ったこの教室も今日が最後です。この日の許状授与式のために飾られた千利休居士画像と三具足を目にして、嬉しさと同時に、茶人であることの自覚と自信を感じました。
 許状授与式は、厳粛な雰囲気の中、淡交会大阪北支部 伊藤宗幹幹事長からご挨拶があり、お軸と三具足の説明と、許状が一人ずつ手渡されました。
 はじめの頃と比べると皆の表情は明るくキラキラしていて、心から嬉しく思いました。おそらく全員同じ気持ちだと思います。
 卒業茶会は2グループに分かれて行いました。まだまだ至らぬところもありましたが、先生方に褒めて頂き、大事なことは何か、茶の道が開き、道の先も見えてきたように思います。
 最後に一緒に稽古してきた全員で記念撮影、K先生の恩は山よりも高く、S先生の愛は海よりも深い…。感謝の気持ちでいっぱいです。
 半年間ご指導頂き、ありがとうございました!

【課外授業編】
 先生に向十三軒窯元へ陶芸をしに、連れて行っていただきました。教室各コースの希望者が参加し、大人の遠足といった感じでとても楽しかったです。講座最終日、その作品が焼きあがり、それぞれの手元に届きました。折角なので、卒業茶会で使おうという流れになり、個性豊かな茶碗の登場に場も和み、思い出の茶会となりました。たった6ヶ月でしたが、茶道を通して人生を学んだように思います。
 ほんと最後まで粋なことをしてくださる先生でした。


レッスン風景5

 7月23日(水)、「月、花、松!」何の合言葉?といった感じですが、今日から「平花月」のお稽古が始まりました。
 七事式の一つ「花月之式」で、札を引き、月の人がお茶を頂き、花の人がお茶を点てる。皆思うことは同じ、”花が出ませんように…(笑)”。まだ、点前がままならないですが、ゲーム感覚で進んでいくので、笑い声が絶えない楽しい雰囲気でお稽古しています。

※おまけ
朝のコースの生徒さんが作ってくださった楊枝入れです。夜の皆さんでどうぞ、ということで、私は3つも頂きました。嬉しく有難いお心遣いです。


レッスン風景4

 7月2日(水)、濃茶初体験。濃茶は「点てる」ではなく「練る」と言い、茶道経験のある方が練る時のコツを伝授されていました。また、いつもと違う雰囲気に全員緊張しています。濃茶は音をたてて、喉で飲む。静寂に包まれた教室にお茶碗が連客の手から手へと渡っていき、お茶を啜る音が響きます。「閑かさや 部屋にしみ入る ズズズズズ…」
 初めて頂いた濃茶の感想は、滑らかなとろみで、抹茶の香りを楽しむという感じでしょうか。なんだかフレンチのような贅沢感がありました。
 そしてお菓子は七夕。心が穏やかになりました。

 今日は誰からというわけでもなく、気付けば皆で後片付けを手伝っていました。毎回1時間も掛けて先生方でやってくれていたそうです。


レッスン風景3

 5月21日(水)、今日は何だか賑やかです。お稽古初日以来、久しぶりに全員が揃いました。私の通うCコースは午後7時からの教室なので、仕事で遅れたり休んだりは、やむを得ません。先生は常に、遅れても構わないから来てくれるだけで嬉しいと、おっしゃってくださいます。それだけで気持ちが楽になりますね。これもお気遣いなんだなぁとしみじみ…。
 この日は3グループに分かれて、割り稽古と薄茶の運びの平点前のお稽古をしました。柄杓の扱いは見ていると簡単そうですが、お湯を汲むなどすると、なかなか扱いが難しいのです。切り柄杓がキマると見ていて美しい…と感じます。
 突然、北野先生が今日の掛け軸「無事是貴人」の意味をスマホで「ググる(=調べる)」よう言い出し、生徒さんの一人がググってそれを読み上げ、和やかな雰囲気になりました。こんな風に空気を変えてくれたり、たまに緊張の緩和があるとお稽古も楽しいですね。先生のお心遣いに感謝…です。

 6月11日(水)、白珪尚可磨(はっけいなおみがくべし)、完全無欠の清らかな玉も、さらに磨くべきである~さらに磨こうと努力をすることが大切~
 お稽古も3ヶ月目に突入しましたので、先生からのメッセージでしょうか…。二手に分かれて薄茶平点前と濃茶をいただき方を教わっています。


レッスン風景2

 5月7日(水)、もうすぐ母の日ということで、この日のお菓子は、なんと!「カーネーション」でした。先生からの粋な計らいに喜んでおりましたら、「皆さんは、もう初鰹を召し上がりましたか?」と始まり、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」江戸時代にそんな句が詠まれたそうで、日本には四季があり、季節を感じ、季節の味を頂く…。季節のものを味わうことは大きな喜びであり、また、旬のものを頂くと寿命が延びるというお話もしてくださいました。江戸時代、旬の走りは珍しさが先行して値段も高めで、少し待てば味や値段も安定しますが、それを待つのは野暮。初物に手を出すのが粋の証だったとのこと。
 そして、本日の掛け軸は、月とホトトギス…粋ですね。

 前置きが長くなりましたが、この日は、特別に立礼での盆略点前の稽古をしていただきました。椅子に座って点前するとまた違った感じで、一人一人、手取り足取りご指導頂いております。お茶を点てるコツは手首のスナップと力を入れないこと。初心者はどうしても力んでしまいますので、一度茶碗に左手を添えずに、右手だけで軽く茶筅を動かしてみると自然に手首のスナップがかかる、とコツを教えてくださっているところです。


開講・レッスン風景1

 2014年4月9日(水)、シェラトン都ホテル大阪(大阪市天王寺区・大阪上本町)「有楽庵」にて開講。
 まず、茶道のお稽古に必要な帛紗セットの説明を受けてから、お辞儀の仕方を教わりました。お辞儀には三種類あり、写真は真の挨拶、最も丁寧なお辞儀で畳に掌全体がつきます。次に、行(ぎょう)、草(そう)を稽古しました。
 最後に、お茶を頂きました。先生が点ててくださり、お茶のいただき方を1人ずつ丁寧にご指導いただきながら、点てた方だけでなく他のお客様への心配り、自身に対しては謙虚な気持ちを持つことなど、作法以外にも学ぶことが多くありました。お茶を頂いた後は、皆で茶碗の絵を楽しんだりもしました。
 初日ということもあり、緊張であっという間の2時間でした。


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