レッスン風景

グランドプリンスホテル新高輪教室


レッスン風景5

 最後のお稽古日、半年間の集大成として受講生でお茶会をしました。

 いつもお心遣いや指導が手厚く、優しい先生方に頼ってしまい、お茶会なんてできるのかな…と不安でしたが、先生方をはじめ、同じ受講生の皆さんのおかげでお茶会をかたちにすることができ、緊張しましたがとても楽しい時間を過ごすことができました。自分の中では、一連のお点前ができた!という達成感を得ることができました。本当にありがとうございました。

 最初は、何をするのも、どう動いたら良いのか、先生のおっしゃることや動きを追うことに精一杯でした。でも、半年間ではありますが、毎週その時その時の季節感と先生のメッセージが込められた床の間やお道具を拝見したり、お話を聞きながらお茶をいただいたり…茶道を通して、今までの生活では特に意識していなかった「五感を使う」ということを毎回ワクワクしながら体験することができました。

 また、半年間お稽古させていただいて、茶道に長く親しんでこられた先生方の品のある雰囲気、言葉遣い、お心遣いの細やかさに触れ、私もこんな風になれたらと、これからもっと茶道の世界を知っていきたいと思いました。

 この日の最後には、ここからやっと本格的にお稽古を初められる、という許状をいただきました。やっとスタート地点といったところですが、コースを終えた達成感があり嬉しく思いました。

 半年間20回という期間ではありましたが、ここでの出会いも一期一会、とても素敵な出会いがありました。有意義で、少し特別な時間を過ごせたことがとても楽しかったです。ありがとうございました。


レッスン風景4

 この日は「花月(かげつ)」のお稽古でした。

 5人1組で順番に折据(おりすえ)の札をひき、ひいた札にしたがってお茶を点てる人、いただく人など役を決めていきます。札を引く瞬間や、他の方にじっと見られながらのお点前はいつもとはまた違った緊張感がありドキドキしました。

 ”ひいた札に従う”ことから、一人ひとりの動きが異なるので流れについていくことでやっとでしたが、茶道の中でゲームのような、こんな楽しみ方があるんだなと勉強になりました。

 この日の軸は「水掬すれば月手に在り」

 空の月をただ見ているだけでは遠くにあるけれど、水面に映った月を掬うと手の中にある、つまり自ら行動を起こせば自分のものとして感じることができる、というバレンタインに沿ったメッセージでした!

 毎週違う軸で禅語を教えていただき、綺麗なお花やお道具を見たり、お菓子やお濃茶を楽しんだり‥少しずつではありますが、最初にお話があった”第六感を鍛える”ことにつながっているような気がします。

 残り数回のお稽古も充実した時間になるよう楽しみたいと思います。


レッスン風景3

 10月からスタートしたお稽古も半分の10回が終わりました。まだまだ手順や所作に迷いはありますが、お点前やお茶をいただくことにもやっと慣れてきて、段々とかたちになってきました。

 クリスマスが近づく12月のこの日は、クリスマス感満載の床の間に、お茶碗はトナカイが描かれたもの (これは先生の私物で、このために用意してくださったものだそう!)でお茶をいただきました。

 また、先生のお着物は淡いグリーンで、帯締めを赤で合わせていらっしゃって、和風でとても上品なクリスマスカラーでした。

 リスマスを存分に取り入れてくださってとてもワクワクしました。茶道の「和」な空間にも「洋」のクリスマスを取り入れることができて、こんなにマッチするなんて、新鮮でとても驚きました!


レッスン風景2

 11月は盆略点前、客の所作を勉強しました。

 先生にひとつひとつ指導していただきながら、お茶室に入り、出るところまで、一連の流れを2週にわたって教えていただきました。茶巾の扱いや帛紗の捌き方、お辞儀や畳の歩き方、習ったひとつずつの点が線になったように感じ、嬉しく、ほんの少しですが成長できた気がしました。

 四季で言えば「秋」ですが、同じ秋でも茶道では11月から風炉から炉に変わったりと、毎回変化があります。毎週この床の間から、今しかない組み合わせで、先生の思いを感じることができます。


レッスン風景1

 秋風が心地良い夜、静かなお茶室で第1回目のお稽古が始まりました。緊張しながら向かいましたが、先生方はとても優しく温かな雰囲気でお迎えくださり、リラックスしながら受講することができました。また先生方の帯がとても素敵でした!

 本日は襖の開け閉めや帛紗の捌き方を教えていただきました。左手に気を取られていると右ひじがさがっていたり、なかなか慣れるまでには時間がかかりそうです。お手本を見せていただきながら、ひとつひとつ丁寧に教えていただき、些細なことでも分からないこと、不安な点はいつでも質問しやすい雰囲気でした。

 この日の軸は「日日是好日」。今日この日を過ごすのに、昨日のことを引きずったり明日のことを心配したりするのではなく、今を大切にする、今日の日を自分の気の持ち様で素晴らしい一日にしましょう、という意味だそうです。

 香合はお月様、花入は餅つきの臼をイメージしたものということで、この日にぴったり。ひとつひとつのお道具に季節や意味が込められているのを知って、単純に「面白い!なんて贅沢で、ステキな時間なんだろう」と刺激を受けました。これからのお稽古がますます楽しみになりました。

 吉田先生より、茶道は五感を使い、第六感を養うというお話がありました。また、このお教室のサブタイトルには、「ココロをゆたかにする6ヵ月」とあります。6ヵ月という限られた時間ではありますが、茶道の学びを通して感じること、考えることを大切に心に刻んでいきたいと思います。

 10月の2回のお稽古は床の間の解説から始まりました。軸は、「和敬清寂」。先生のお話に、この漢字四文字にこれほどの意味が込められているのかと、理解が深まりました。静かな、ひっそりとしたこの空間に、茶道に向き合う心や、季節を表現する世界観が、茶道独特で魅力的だなと感じます。そしていつか自分でもこんな素敵な空間をつくれるようになりたいと思いました。

 続いて今回から割稽古がスタートです。帛紗捌きから始まり、棗と茶杓、お茶碗を清めるという一連の流れを教えていただきました。1つ1つ手順を追っていくのがやっとで、これを一人でできる日がくるのか不安ですが、「茶道をやっている」という実感が少しずつですが湧いてきてとても楽しかったです。

 そして点てたお茶を美味しくいただきました。やはり美味しいお茶とお菓子をいただけるのもお稽古の楽しみの1つです。お茶をいただくときにお茶碗をまわすのは正面を避けるためだそう。ただ手順を追うのではなく意味を理解し考えていくと頭に入りやすいなと感じました。


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