レッスン風景

ホテルオークラ福岡教室


レッスン風景2

 初回のお稽古から1ヶ月が経ちました。お稽古も5回を迎えると、先生のご指導が理解でき、他の受講者の皆様と分かり合える関係になってきたと感じることも多くあり、違う楽しさも感じられるようになりました。

 初回のお稽古では新しいことへのチャレンジにワクワクする半面、正直正座もままならず、自分のものに出来るのかな?と思うほど、一度では出来ない所作を訳も分からない中進んでいく時間に不安や心配もありましたが、先生は回を重ねても最初に必ず帛紗さばきを練習して、最後は必ずその日の復習も取り入れてくださいます。今回分からなくても次回、忘れる前に復習と、週に一度、お稽古を繰り返すことの大切さが見えてきました。
 仕事も、家事も、だいたい慣れて、何でもできるように感じている年齢で、慣れないことをすること自体が新鮮なのですが、なにより出来るようになる喜びが大きく、ただワクワクするとか、お茶菓子美味しい!ではない、教えをいただき、出来るようになる楽しみが実感できる1ヶ月だったように思います。

 実際のお稽古は、割稽古で盆略点前や客の所作を学ぶのですが、とにかく足の運び方に四苦八苦。どちらの足から進めるのか、どちらに回るのか。最初が出来ても次が出来ない。頭では分かるけれど、身体が言う事を聞かないと、苦労が続きます。皆様も同じ苦労をしているので、支え合い、学び合い、お隣同志で練習をしたりと、とても熱心で刺激を受けて頑張れています。
 繰り返すことにより、出来るようになり、何度も質問し、皆で共有する。出来るようになって、忘れて(笑)次に新しい柄杓の扱いを習い、また皆で共有する。特に柄杓の扱いは日常では全くない所作なので、流れるように、それぞれの型を習得するにはまだまだ時間がかかりそうです。

 お茶を習うことは自分の今までを振り返ることだと気付いた前回に加えて、今回は、出来ていないと気づいた事は、出来るように心がけ、それを持続しようと目標を持つことが出来ました。
 毎回のお茶とお菓子は楽しみの一つ、最初はそれがメインの楽しみでしたが、仕事や家庭では味わえない学び、新しい発見に木曜日が楽しみになりました。


レッスン風景1

 「いつかちゃんと習いたい」という思いを具現化してくれた「初心者のための茶道教室」に申し込みをしてから、ワクワクドキドキで迎えた初めてのお稽古日は、気付きと、驚きと、ご縁に溢れる想像以上に楽しい時間でした。
 まず、学びの場となるホテルオークラ福岡「瑞松庵」は、教室の案内にもある「日常とは違う空間」そのもので、エントランスから「瑞松庵」までの素敵な空間を通りながら日常をリセットしてこれからのお稽古にいい緊張感を感じることが出来ました。

 コロナウィルス感染症対策を万全にされた受付後、そろった受講者の皆様も緊張されているご様子で、先生に促されお茶室に上がるも、誰も何もしゃべらず、これから始まるお稽古への不安も感じるような空気でしたが、「『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』ですよ。なんでも聞いてくださいね」と、笑顔でおっしゃる先生のお言葉と、正座のしびれを気にしてくださるお気遣いに、少しずつリラックスしていきました。「立ち方」「座り方」「お辞儀の仕方」「ふすまの開け方」「歩き方」などお稽古が実践に入ると、自分の番だけではなく、ほかの方が実践されている際の注意点も真剣に聞き入ったり、遠慮がありながらもお互いを確認するようになり、お教室が温まる感じがしてきました。

 日常の所作をこのように教えていただく機会は、身近にないかもしれません。
 私は長年会社に勤めていたので、ビジネスマナーを身につけている方だと思っていましたし、和室での振る舞いも分かっているつもりでしたが、いざ改めて実践!となると「知っている」と「できる」とはこんなにも違うのだということを痛感いたしました。と、同時に、これからの自分の伸びしろが楽しみにもなりました。
 お茶を習うとは、自分の今までを振り返ることでもあるのだと気付いたので、教えていただいた所作を日常に落とし込み、これからを丁寧に過ごそうと思います。
 その後、帛紗の扱いや、お菓子のいただき方を教えていただきますが、ここからは皆必死で指使いや手首の使い方、帛紗の表、裏に四苦八苦。和気あいあいながら真剣にお稽古が進んでいきました。
 最後は、お茶を点てて、先生方の美しいお手本を拝見したり、お茶とお菓子「秋の香り」をいただきながら、先生へ質問をしていると、あっという間に初回が終わりました。

 先生方は、熱心に、ユーモアも交えながら、丁寧に教えてくださるので、とても楽しく安心して受けることができました。本当にありがとうございます。
 これからのお稽古がとても楽しみになる。そんな初日のお稽古でした。


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