レッスン風景

ホテル横浜キャメロットジャパン教室


レッスン風景6

 半年間続いた「初心者のための茶道教室」も、3月で修了。私たちのお教室は、3月5日と12日がお稽古日でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、急遽中止になってしまいました。そのため、3月のお稽古はなかったのですが、送っていただいた許状の写真とともに、同じクラスの方々からの感想を含めて、最後のお稽古レポートとしたいと思います。

 最終日に拝受予定であった許状は自宅に配送していただきました。
 初めていただいた許状。この初心者クラスでは、入門、小習、茶箱点という3つの許状と初級の資格をいただくことができました。許状を受け取って嬉しいような、半年間のクラスが終わってしまったのだなという寂しい気持ちが入り混じりました。

 同じクラスの方々からは
 「最初は敷居が高くて難しい印象がありましたが、先生方も、一緒にお稽古されている皆さんも優しくて、楽しみながらお稽古をすることができて良かったなぁというのが一番の感想です!」
「茶道に興味が湧いてきて、気になっていた茶道具のお店にいってみました!」
「これからも、続けようと思っています!」
といった感想が寄せられました。

 私たちのクラスは、今後も、継続したい!という方がほとんどでした。初心者教室では修了後のお教室探しについても、相談にのっていただけます。
今の状況ですと、お教室の見学も難しく、まだお教室が決まっていない方も多いようですが。そういった意味でも、早く新型コロナウイルスが収束してくれればと思います。

 私自身、茶道をやってみたいけど、敷居が高いイメージがあり、二の足を踏んでいました。ですが、こちらの初心者教室は、ほとんどの方が初めて茶道を習われる状態からスタートするので、みんなで楽しくお稽古できる環境でした。お稽古前に、みんなで「あれ、どうだっけ?」とわちゃわちゃ話していたのが、いい思い出です。

 拙い文章でしたが、このお稽古レポートをみて、来期以降、お茶を楽しんでみようかなと思う方がいたら、幸いです。
最後になりましたが、半年間丁寧に教えてくださった先生方に、この場をお借りしてクラス一同、お礼と感謝をお伝えしたいと思います。
半年間、楽しいお稽古の時間をありがとうございました。


レッスン風景5

 2月は、平花月、濃茶体験、筒茶碗のお稽古をしました。
 平花月とは、折据(おりすえ)から小さな木札を引き、お点前をする人、お茶を飲める人を決めて数人でお稽古します。
 木札の表には、松の絵。裏には、花、月、一、二、三と書かれていて、花を引いたらお点前を、月を引いたらお茶を飲める正客となります。
 と、なると出てくるのが、花ばかり引く人、月ばかり引く人がでてきます。
 初心者の私たちにとっては、誰がお点前をするのかばかりにドキドキしていましたが、周りに注意を配り、その花月に参加している全員で動くということも花月の美しさと先生が教えてくださいました。
 茶室への席入りや点前座への移動などにも、決まった足運びがあり、難しくありましたが、丁寧に教えていただき、生徒全員楽しくお稽古させていただきました。
 平花月には、札の引き方などによって、作法が変わるため、100騎(100回)行って完成する作法と言われているそうで。
 奥深さを感じました。

 濃茶体験
 客の所作として、先生が練ってくださった濃茶を飲ませていただきました。
 初めて見る濃茶点前。薄茶とは、違った所作もあり、とても新鮮でした。そして、お点前の美しさ。お稽古を重ねて、先生のような無駄のない美しいお点前ができるようになりたい!と思いました。
 お茶自体も、まったり、こっくりといったように、とても濃厚なお味。お茶の旨味を感じることができました。
 お菓子も、縁高というお重に入っており、黒文字という楊枝でとっていきます。
 春を感じるお菓子でした。

 筒茶碗
 筒茶碗とは、御茶碗の縁が、外に広がらずに、まっすぐなお茶碗のこと。お湯が冷めにくいため、本来は炉の時期に使うそうですが、初心者教室は風炉でのお稽古なので、風炉でお点前をさせていただきました。
 お湯を入れて、お茶碗を温めておく時間も普通のお茶碗よりは、やや長め。お茶碗の口が狭いため、茶筅をふるときには、お茶碗を少し傾けるのがお点前の特徴です。
 え?こぼさない?大丈夫かしら…と生徒全員で心配しましたが、意外とみんな安定していました。

 お稽古も残すところ、3月の2回となりました。棚で薄茶のお点前を覚えてきて、楽しくなってきた半面…このクラスでお稽古できるのも、数少ないと考えると寂しさも。今後、お稽古を継続するか否かも、先生が相談にのってくださるとのこと。各々にあった場所や時間で、続けていけたらと思います。あと2回も、楽しみです。


レッスン風景4

 1月のお稽古4回は、棚を使用してのお稽古でした。前回の教室レポートで、棚のお写真だけを掲載していただきましたが、お点前の中では、このように使用していきます。

 様々な棚の種類があるとお聞きしましたが、今回のお稽古で使わせていただいた棚は、更好棚と丸卓です。それぞれ特徴があり、お道具の飾り方など、少しずつ違います。更好棚は、四脚で天板にお棗を飾るようになっており、お棗が目立つお棚だそうです。丸卓は、上下の二段となっているため、上段に蓋置き、柄杓、お棗を飾ります。お客様からみて、お道具が重ならないように、飾るときれいにみえるそうです。

 私自身、毎回お点前を覚えることに必死でお稽古していました。1月の最後のお稽古も、お点前を覚えようと、とても必死でお稽古をつけていただいてました。そんな時に、先生から「手順は覚えてきたから、不安そうな顔しないでね。お客様が不安になってしまいますよ。」と一言。私がやっていたのは、手順に沿ってお茶を点てていただけ。本来は、お茶を点てて、『お客様をおもてなしする』ということを、改めて教えていただいた気持ちになりました。
 思い返してみれば、先生方は最初から、そのように教えてくださっていたなと気づきました。

 1月は、床の間もお正月仕様になっておりました。豪快な結び柳に、三宝に乗ったお供え物の数々。写真でみるよりも、とても豪華で迫力がありました。

 そして、そのあとからは、香合が今年の干支であるネズミに!席入りの際に、必ずお床の拝見をさせていただくのですが、このかわいらしいネズミの香合と目がばっちり合い、ほっこり笑顔になれました。こういった動物の形をした香合は、お客様の方を向けて飾るそうです。それにしても、本当に愛らしいネズミさんです。今回のお花は、春のかすかな香りを漂わせてくれた蝋梅のお写真です。

 お菓子は、梅の形をしたきれいなピンク色のお菓子をだしていただきました。いつもは、お稽古の進行の都合上、お菓子をお点前の前に、全員でいただくのですが、諸事情で、お点前が始まってから参加することになってしまった回がありました。その際、お茶会のように、お茶を点てていただいている間に、お菓子をいただく機会がありました。甘いお菓子の直後にいただく、薄茶は大変おいしかったです。

 2月のお稽古は、平花月と濃茶体験。先生は、花月がとてもお好きだそうで。私たちも楽しめたらなと思います。濃茶は、お茶を点てるではなく、練るというそうで、個人的には、濃茶がとても楽しみです。お茶の甘みが、薄茶以上によく感じられるそうな。私の中の抹茶=苦い、が払拭できればなと思っています。


レッスン風景3

 12月の2週目で、運びの薄茶点前のお稽古が終わりました。5回に渡るお稽古で、お点前の手順はもちろん、柄杓の扱いにも少し慣れてきました。楽しい!と感じられるようになってきた方も多いようです。

 年内最後のお稽古では、棚を使用してのお稽古が始まりました。
 これが、どのようにお点前の中で使われていくのか、お楽しみに!

 10回のお稽古を経て、客の所作も覚えてきました。
 先生のご指導が良いので、どの方の点てたお茶をいただいても、とても美味しいです。
 お道具の拝見は、お道具の種類やお茶杓の銘など、これまた聞きなれない言葉ばかりですが、その季節に合わせた銘を知ると、日本の季節の風情を感じられます。

 こんな、かわいいお菓子をいただけるのも、毎回のお稽古の楽しみです。


レッスン風景2

 11月に入り、初心者のための茶道教室も、7回目のお稽古まで進行してまいりました。
 盆略点前のお稽古が終わり、柄杓の扱い、ならびに御道具(御茶碗、御棗、御茶杓)の拝見のお稽古が始まりました。初期からやってきた、お茶室への席入りや棗・茶杓・茶碗の清め方など、「やっと少しずつ覚えられてきたかな?」と思っていたら、柄杓の扱いや御道具の拝見での受け答えのしかたを学び、生徒全員、頭の上に?をいくつも並べながら、先生方に教えていただいております。
 でも、「みんな初心者だから、わからなくても大丈夫なんだ」という、安心感。「覚えられなーい」と毎回言いながら帰りますが、なんだかんだ少しずつ身に付いてくると、楽しくなってくるもの。実際に自分で点前をしたり、他の方がお稽古しているところをみたり、先生のご指導をよく聞いて、少しずつお点前を学んでいっています。

 今回のお写真は、椿と茶壺です。
 最近は、暖冬のために、まだつぼみの椿しかないと先生が言っておりましたが、もう1人の先生が、咲いている椿をわざわざ持ってきてくださいました。とてもかわいらしい、淡いピンク色でした。
 茶道の暦で11月は、5月に摘み取り保存していたお茶を開ける季節だそうで、床に茶壺も飾られていました。

 お稽古の際には、毎回ステキなお菓子を用意してくださるので、それもお稽古の楽しみの一つです。

 さて今回のお菓子は、紅葉した銀杏の葉があしらわれているもの。お菓子の色や形でも、秋が徐々に深まってきているのを感じます。
 年中、夏野菜があったりして、季節感を感じにくい現代。季節を大切にする茶道は、日本の四季の素晴らしさを思い出させてくれます。
 12月は、棚を使用してのお稽古も始まるそうです。12月も楽しみに、お稽古に行きたいと思います。


レッスン風景1

 ホテル横浜キャメロットジャパン教室では、10月17日から10月期のお稽古が開始となりました。
 私のいるCコース(19:00-21:00)は、私を含め、受講生全員が茶道初体験。茶道具の名前や使い方、お茶室の造り、席入りの仕方から、すべてに関して、初めてでわからないことづくし。慣れないお茶用語や所作に、全員で戸惑いつつ、椅子生活に慣れた現代ではあまりしなくなった正座で、足がしびれたりもしながら、楽しく学びが深まっていきます。
 お点前のお稽古はもちろん、毎回、床の間に飾られているお軸や季節のお花についてのお話が伺えるのも、とても興味深いです。

帛紗捌きの復習

床の間の様子

 最初は、茶道具についての説明や基本となる帛紗捌き。2回目、3回目は、盆略点前を実際にご指導いただきながら、薄茶を点てました。
 正直、心配していたのは、「厳しい先生だったらどうしよう!」ということでしたが、お着物姿がとても上品な、お優しい先生お2人で、安心しました。
 11月からは、柄杓の扱い方が入ってきますので、先生方の手解きを受けながら、コースの皆さんと楽しく学べたらと思います。
 次のお稽古も、楽しみです。


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