千玄室大宗匠、ソウルを訪問
千玄室大宗匠は韓国の中央大學校からの招聘により、令和6年11月13日(水)から15日(金)まで韓国を訪問され、「韓日茶の湯交流」をテーマに同学内にて特別講演をされました。
【朴光用 中央大學校副総長表敬訪問】
14日(木)講演会に先立ち、大宗匠は朴光用 中央大學校副総長と面会されました。朴副総長からは歓迎の意とともに、大宗匠の同大學校への功績に対して謝意が述べられました。
【大宗匠 特別講演会】
講演は同大學校大学院の国際会議室で開催され、約150名の学生と茶道関係者が聴講しました。郭銀心 中央大學校日本研究所所長による開会の辞に続いて、李京洙 中央大學校人文大学学長が大宗匠へ祝辞を述べられました。
大宗匠は同じ文化背景にある日韓の茶の歴史を振りかえり、お茶をいただく前に「お先に」、「どうぞ」と客同士が声を掛け合う作法を説明され、「お互いに敬い、思いやりのあるお茶は生きていく上で役に立つだけでなく、区別も差別もない世界作りにも役に立つのです」と語りかけられました。通訳は朴銓烈 中央大學校名誉教授が務めされ、会場を埋め尽くした参加者は熱心に耳を傾けていました。
また、平成21年に大宗匠からの寄付金で同大學校内に設立された基金「千玄室大宗匠特別奨学金」から、同大學校日本語学科の学生1名に大宗匠から奨学金が授与されました。
講演会の後には、裏千家淡交会ソウル協会による呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。
【水嶋 駐大韓民国日本国特命全権大使表敬訪問】
14日(木)午後、駐大韓民国日本国大使公邸にて水嶋光一 駐大韓民国日本国特命全権大使ご夫妻と面会され、日韓両国の茶道による文化交流の歴史等について親しく歓談されました。