令和7年乙巳歳 今日庵稽古始め
1月7日(火)、宗家において令和7年乙巳歳の「今日庵稽古始め」が始まりました。
昨年11月の三笠宮妃百合子殿下の薨去により、恒例の「初釜式」に代わって今年は「稽古始め」として執り行われました。京都においては1月11日(土)までの5日間の日程で、西日本の教授者を中心に法人役員や各支部の支部長約1,600名が出席。また、「今日庵東京稽古始め」は1月16日(木)から18日(土)までの3日間、裏千家東京道場で催され東日本の裏千家社中約1,500名が出席予定です。

式場となった平成茶室「聴風の間」の床には、今年の勅題に因んで元伯宗旦筆の「夢想」が掛けられました。点前座の点茶盤には坐忘斎家元好みの皆具が据えられ、第一席には今日庵老分方、淡交会役員らが席入りしました。


はじめに、千 宗室家元、千 玄室大宗匠が新年の挨拶をされ、家元は「茶の湯をどのようにして次の世代にしっかり伝えていくかということを第一に考え、研鑽したいと存じます」と述べられました。続いて、玄々斎好みの菓子・菱葩が振る舞われた後、家元が各服点にて濃茶を練られ、伊住宗陽様が正客に取り次がれました。

平成茶室2階「看月の間」に薄茶席が設けられ、千 宗史若宗匠、千 容子家元夫人、伊住弘美様、伊住宗禮様がもてなしをされ、今年の干支にまつわる銘や意匠など初春の趣向にて一碗が呈されました。

