利休忌
―利休居士の遺徳を偲んで―
令和6年3月28日(木)、宗家三大忌の一つである利休忌が営まれ、国内外から約350名の同門社中が参列しました。

(長谷川等伯画 乾英和尚春屋賛寫)
午前9時、平成茶室「聴風の間」において千 玄室大宗匠の挨拶により開式。お茶湯の儀では、千 宗室家元が炭手前に続いて濃茶を謹点され、大宗匠が四弘誓願を唱える中、千 宗史若宗匠が利休居士画像の前に一盌を供え、一同は静かに合掌しました。


続いて家元が各服点で濃茶を練られ、若宗匠が取り次ぎ、嶋村裕吏氏(淡交会参事補・大阪西支部副支部長)、植松宗慶氏(淡交会東京第五東支部支部監事)、本間宗寿氏(淡交会京都南支部参与)、多田宗俊氏(淡交会参事補・筑豊支部参与)、嶋田宗弘氏(淡交会滋賀支部元副幹事長)が参列者を代表して服されました。
その後、名誉師範親授式が執り行われ、永年斯道に貢献された18名の方々に名誉師範の称号が授与されました。

なお、お茶湯の儀に先立って、今日庵業躰による花寄之式が行われました。


また、直門による手向けの七事式(三友之式、貴人清次花月之式、炭付花月之式、投込花月之式)が行われました。




※七事式はすべて同じ茶碗を使い回さずに一碗ごとに替えて行っています。
平成茶室「看月の間」には、利休忌のために取り合わされた道具が展観されました。

また、茶道会館と裏千家学園に副席が設けられ、茶道会館では千 容子家元夫人、伊住弘美様ら夫人方が参列者をもてなしました。

