令和6年甲辰歳 今日庵東京初釜式

宗家暦

 令和6年(きのえ)(たつ)歳の今日庵初釜式が、京都に続いて裏千家東京道場(東京都新宿区)にて、1月16日(火)から19日(金)まで執り行われました。

 式場となった東京道場「咄々斎」の床の間には、京都の式場と同じく、元伯宗旦筆の「龍虎」が掛けられ、仙叟作利休端之坊写の竹二重切花入に曙椿と鶯神楽、青竹に結柳、春日台に神鈴が飾られました。また、点前座の点茶盤には坐忘斎家元好みの皆具が据えられ、立礼にて賀客方をお迎えしました。

 第一席には、今日庵老分の本庄八郎氏(淡交会理事・関東第一地区地区長・東京第三西支部名誉支部長)、仁科惠敏氏(信越地区地区長・長野県支部名誉支部長)、小坂 敬氏(東京第五東支部支部長)はじめ関東老分方、裏千家関係役職者が席入り。千 宗室家元、千 玄室大宗匠の挨拶に続いて、玄々斎好みの菓子・菱葩(ひしはなびら)が振る舞われ、各服点にて濃茶が呈されました。

 また、「翔鳳の間」に薄茶席が設けられ、千 宗史若宗匠、千 容子家元夫人・伊住弘美様ら夫人方がもてなしをされ、干支にまつわる銘や意匠の道具を用いた新春の趣向にて一碗が呈されました。

 なお、今回の宗家初釜式は、能登半島地震の被災者への支援のため募金箱を設置して執り行われました。皆さまから寄せられた義援金は、石川県を通じて被災地へお送りさせていただきます。