―利休居士の遺徳を偲んで―　

　令和5年3月28日(火)、宗家三大忌の一つである利休忌が営まれ、感染症対策を講じた中、国内外から約290名の同門社中が参列しました。

　午前9時、平成茶室「聴風の間」において千 玄室大宗匠の挨拶により開式し、千 宗室家元が点茶盤にてお茶湯の儀を厳修。大宗匠が四弘誓願を唱える中、千 宗史若宗匠が利休居士画像の前に一碗を供え、一同は静かに合掌しました。

　続いて家元が各服点で練られた濃茶を若宗匠が取り次ぎ、嶋村裕吏氏(淡交会参事補・大阪西支部副支部長)、櫻井宗幸氏(関東第一地区地区委員長)らが参列者を代表して服されました。

　その後、名誉師範親授式が執り行われ、永年斯道に貢献された15名の方々に名誉師範の称号が授与されました。

　なお、お茶湯の儀に先立って、今日庵業躰による花寄之式が行われました。

　また、業躰部と直門による手向けの七事式(平花月之式、貴人清次花月之式、三友之式、炭付花月之式)が行われました。

※七事式はすべて同じ茶碗を使い回さずに一碗ごとに替えて行っています。

平成茶室「看月の間」には、利休忌のために取り合わされた道具が展観されました。

　茶道会館と裏千家学園に副席が設けられ、茶道会館では千 容子家元夫人、伊住弘美様ら夫人方が参列者をもてなしました。

　また利休忌終了後、利休御祖堂において名誉教授親授式が執り行われ、櫻井宗幸氏に的伝 名誉教授が授与されました。