令和5年癸卯歳 今日庵東京初釜式

宗家暦

 令和5年癸卯(みずのとう)歳の今日庵初釜式が、京都に続いて裏千家東京道場(東京都新宿区)において1月16日(月)から始まりました。昨年同様、規模を縮小し、関係法人の役員をはじめ同門社中のみのご案内とし、万全の新型コロナウイルス感染症対策を講じた中での催行となりました。

 式場となった東京道場「咄々斎」の床の間には、京都の式場と同じく、元伯宗旦と妻 真巌宗見の合筆による卯年元日の歌が掛けられ、仙叟作利休端之坊写の竹二重切花入に曙椿と鶯神楽、青竹に結柳が飾られました。また、点前座の点茶盤には家元好みの皆具が据えられ、立礼にて賀客方をお迎えしました。

 第一席には今日庵老分や裏千家関係役職者が席入りされ、はじめに千 宗室家元、千 玄室大宗匠が挨拶をされました。続いて玄々斎好みの菓子・菱葩(ひしはなびら)が供され、各服点にて濃茶が呈されました。

 また、「翔鳳の間」に薄茶席が設けられ、千 宗史若宗匠、千 容子家元夫人、伊住弘美様、伊住宗禮様がもてなしをされ、干支にまつわる銘や意匠の道具を用いた新春の趣向にて一碗が呈されました。
 なお、東京での初釜式は1月19日(木)までの4日間開催される予定です。