鵬雲斎汎叟宗室居士 本葬・忌明け法要

宗家暦

 令和7年9月30日(火)、京都市北区の大徳寺聚光院において、大徳寺管長 高田明浦老大師猊下、南宗寺僧堂師家 田島碩應吹毛軒老大師(大徳寺顧問)、大徳寺僧堂師家 宇野髙顕慶雲室老大師、宝城庵住職(大徳寺顧問)、大徳寺山内各塔頭住職の出頭のもと、裏千家今日庵第15代家元 鵬雲斎汎叟宗室居士の本葬・忌明け法要が営まれ、千 宗室家元夫妻、千 宗史若宗匠をはじめ宗家方と親族、今日庵業躰が参列しました。

 午前9時30分、三導師が入堂され開式し、初めに家元がお茶湯の儀を厳修され、鵬雲斎宗匠の遺影に一盌を捧げられました。
 続いて、高田明浦管長猊下が導師を務められ、芳春院住職の秋吉則州師が奠湯、聚光院住職の小野澤虎洞師が奠茶をされた後、管長猊下より「喝」が発せられ、故人に引導が渡されました。引き続き読経がなされ、参列者一同は順に焼香し、鵬雲斎宗匠の冥福を祈りました。

 法要後、家元は挨拶のなかで、鵬雲斎宗匠の道号について触れ、「大徳寺より頂戴した『汎叟』という名前を通じて父は本当に大きな力を頂いたと思っております」と述べ、「本日は一山の皆さま方にご出頭いただき、最後に管長猊下より素晴らしい引導を渡していただきましたことに御礼申し上げます」と締めくくられました。

 本葬に続いて納骨が執り行われ、小野澤住職を導師に、宗家・親族方、業躰らが墓前で焼香し、鵬雲斎宗匠に最後の別れを告げました。


 なお、聚光院書院に呈茶席が設けられ、鵬雲斎汎叟宗室居士を偲ぶ道具組みで一碗が呈されました。