千 玄室大宗匠 大和ミュージアムにて講演
令和6年5月19日(日)、広島県呉市の呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」において呉観光協会、絆の会、中国素淮会共催による講演会が開催され、千 玄室大宗匠が講師を務められました。
会場となった大和ミュージアムは平成17年4月の開館以来、呉で建造された戦艦大和を通して呉の歴史と呉の科学技術、そして平和の大切さを一人でも多くの人に伝えることを目的として博物館としての活動を展開、多くの来館者を集める全国でも有数の施設として知られています。大宗匠は戸髙一成館長の案内で久方ぶりに館内を見学されました。
講演会では、経済人で組織する絆の会世話人の奥原祥司氏(淡交会呉支部副支部長)から主催者を代表しての挨拶がありました。
続いて登壇された大宗匠は「追憶と今」と題してご講演、信長時代の茶湯御政道とそれにまつわる利休居士の逸話などを紹介されるとともに自身の戦争体験や各国で繰り広げられる戦禍について触れられ、平和の大切さや相手を思いやる茶の湯の精神こそが平和につながることを強調されました。
講演会の前後には淡交会呉支部(奥原信也支部長)による呈茶席が設けられました。