千 玄室大宗匠 大分ライオンズクラブ結成65周年記念事業にて講演

講演会

 令和5年12月26日(火)、大分市にある大分県立美術館(OPAM)において、大分ライオンズクラブ結成65周年記念国際平和絵画コンクールが開催され、千 玄室大宗匠が「和の心 “みんな一緒だよ”」と題して記念講演をされました。
 ライオンズクラブは、よりよい社会の実現を目指して結成された国際的な奉仕団体です。日本では1952年に東京ライオンズクラブが最初に結成され、現在、国内に2756クラブがあります。
 講師紹介後に登壇された大宗匠は、自身の戦争体験に触れ「茶道では亭主が出されたお茶碗を、客は出された正面を避けていただきます。互いが半歩でも下がる気持ちになれば、争いごとは起こりません。茶室では差別区別はなく、一碗のお茶を勧め合います。地球に住まわせていただいている以上、『みんな一緒だよ』という気持ちを持って奉仕に励めば、それが平和の礎になっていくのです」と語りかけられました。

 講演前には大分高等学校茶道部による呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。