千 玄室大宗匠 文教学園ホームカミングデーにて講演

講演会

 令和5年10月29日(日)、京都市にある京都文教中学・高等学校においてホームカミングデーが開催され、千 玄室大宗匠が「いのちと和み」と題して講演をされました。
 学校法人京都学園は明治37年(1904年)、校祖獅谷佛定上人が仏教精神に根ざした人間教育の実践を建学精神とし、高等家政女学校として創立されました。会場の岡崎学舎には裏千家十四代淡々斎宗匠が創立50周年を記念して庵号を寄贈された茶室「徹心庵」と、大宗匠が平成28年に新校舎竣工を記念して軒号を寄贈され茶室「真如軒」があります。
 大宗匠は自身の戦争体験に触れながら、「人は誰でも欲があり、抑えられないから争いになります。茶道は自らが一歩下がることで謙虚になることを、そして、己を顧みることを言葉に出さずとも教えるのです。文教学園を巣立った皆様には和やかな世の中になるように、できることから発信してください」と結ばれました。

 講演前には京都文教高等学校卒業生と茶道指導者による呈茶席が設けられ、来校者に一碗が呈されました。