千 玄室大宗匠 宇佐文化会館にて講演

講演会

 

 令和4年12月20日(火)、大分県宇佐市の宇佐文化会館にて、宇佐市教育委員会主催の講演会が開催され、千 玄室大宗匠が「若い世代に伝える 一盌からピースフルネスを~学徒出陣とは~」と題して講演をされました。
 第二次世界大戦中、宇佐海軍航空隊で特攻隊として亡くなられた隊員も多く、その中には、大宗匠が徳島基地で訓練を共にした仲間も多く含まれています。

 宇佐市長 是永修治氏の開会挨拶の後、大宗匠が登壇。自身の出征前から海軍少尉任官、訓練後のお茶の様子などのスライドを投影しながら、戦争の過酷さを語りかけられ、「戦後77年、忸怩たる思いで、亡くなった戦友たちを思い浮かべています。人間はとかく争うものですが、自らが一歩下がることで、衝突は避けられます。あなた達若者は、『平和』という言葉を使わなくてもよい世の中を自分たちの足元からつくっていってください」と結ばれました。
 会場では宇佐市の高校生約750名が聴講し、講演後に代表者より「この経験を次世代に繋ぎ、平和な世界の礎を築いていきたい」と決意を込めたお礼の言葉が述べられました。