千 玄室大宗匠 平安女学院大学「2022年度ジェネリックスキル」講義 

講演会

 令和4年11月8日(火)、平安女学院大学・京都キャンパス(京都市上京区)において、名誉学院長を務める千 玄室大宗匠が講義をされ、約110名の学生が聴講しました。 

 同大学は、国際観光学部(京都キャンパス)、こども教育学部(高槻キャンパス)を設置し、キリスト教精神に基づく教育を通して地域や国際社会に貢献する人材の育成に努めています。教養やマナー、伝統文化の習得にも力を入れており、1年次必修科目および2年次選択科目に茶道が採用されています。 

 大宗匠は、社会人に求められる基礎的・汎用的な能力(ジェネリックスキル)を養うために、どんなときも前向きな姿勢と気持ちを心掛けてほしいと訴えかけ、聖書や仏教の教えを例に取り、「悩みや苦しみに打ち勝ってこそ自分の存在価値が生まれるものです」と説かれました。
 また、世界の人々と交流を図るためには語学の習得とともに、「自国の歴史に目を向け、古典に学び、知見を広げておくことが大事です」とアドバイスされました。最後に、「古くから日本はもてなしの国。その根本に『和』の心があります。お茶を通じて皆さんの中に『和』の心が芽生えることを念じております」と講義を締めくくられました。