千 玄室大宗匠、けいはんな万博にて講演

講演会

 

京都府相楽郡精華町にあるけいはんなプラザにおいて、令和7年6月13日(金)から、「けいはんな万博2025ウェルビーイングフェスティバル」が開催され、最終日の15日(日)、千 玄室大宗匠が「Well‐Beingで前進」と題して講演をされました。

関西文化学術研究都市(愛称:けいはんな学研都市)は平成6年、京都府、大阪府奈良県にまたがる木津川左岸の京阪奈丘陵地に建設されたサイエンスシティで、大学や企業研究所などが立ち並ぶ学研都市です。「大阪・関西万博2025」に合わせて開催されている「けいはんな万博2025」では、学研都市の技術や様々な分野の研究成果を発信しています。

大宗匠は戦前の教育事情を端緒に、「昔は今のような娯楽が全くありませんでしたが、素晴らしい先生のもとで、大いに勉学に励みました。今はAIなど科学技術も発展し、大変便利な世の中になりましたが、頼りすぎてそれらに支配されるようではいけません」と注意喚起を促し、「今の時代、心にゆとりを持つことが肝要ですが、茶道は間の取り方をもってそれを教えます。皆さんも一碗を手に取り心を穏やかにして、未来ばかりを語らず、まずは今を大切に生きましょう」と語りかけられました。

 講演の前後には矢野宗弘氏(淡交会奈良支部)による呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。