千 玄室大宗匠 竹文化振興協会50周年にて講演
令和7年6月12日(木)、京都市のホテルオークラ京都において、一般社団法人竹文化振興協会の創立50周年記念総会が開催され、名誉会長・会長である千 玄室大宗匠が「茶の湯と竹文化」と題して講演をされました。
竹文化振興協会は、昭和51年、当時の京都大学名誉教授で世界的な竹の権威者であった故上田弘一郎氏の提唱により設立された「日本の竹を守る会」を前身とし、大宗匠や故納屋嘉治氏らが中心となり、研究誌の発刊や、竹一株植えつけ運動など、全国で活動を展開しています。
柴田昌三理事長の挨拶に続いて講演が行われ、大宗匠は現在の世界情勢を憂い、また、茶の湯には多くの竹の道具が使われていることを例示し、「日本は“情”の国であり、茶の湯は情に必要な間の取り方を教えてきました。互いが間を取ることを知れば、争いのない世界になります」と語りかけられました。


講演の前後には本間宗寿氏(淡交会京都南支部参与)による呈茶席が設けられ、参加者は竹に囲まれた設えの中で一碗を楽しみました。
