知恩院献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―
令和7年4月25日(金)、京都市東山区の知恩院において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

浄土宗の総本山である同寺は、平安時代末期、宗祖法然上人が現在の東山大谷の吉水(現在の円山公園の一部)に草庵を結んだことに始まります。室町時代後期、本格的な伽藍整備が始まり、江戸時代には徳川幕府の全面的な援助を受け、現在の壮大な伽藍が築かれました。国宝の御影堂は、平成23年の「元祖法然上人800年大遠忌」記念事業の一つとして翌年から大規模な修理が行われ、令和2年に落慶しました。
午前10時、家元は御影堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、上人の御影に捧げられました。

献茶式に際して、白寿庵に今日庵担当の拝服席、眞葛庵に淡交会京都北支部(富田謙三名誉支部長、鮒子田昭司支部長)担当の本席、和順ホールに京都南支部(平井義久名誉支部長、中野種樹支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

