嚴島神社献茶式
― 伊住宗禮様奉仕 ―
令和6年11月14日(木)、広島県廿日市市の嚴島神社において、千 宗室家元の名代、伊住宗禮様の奉仕による献茶式が執り行われました。
同社は、推古天皇元年(593)、当地の有力豪族・佐伯鞍職が社殿造営の神託を受け、御笠浜に市杵島姫命を祀る社殿を創建したことに始まります。その後、安芸守となった平 清盛は同社を篤く崇敬し、仁安3年(1168)、寝殿造様式の優美な海上社殿の姿に整えました。現在では、日本三景「安芸の宮島」として知られ、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
午前10時、伊住様は西廻廊から突き出た能舞台に進まれ、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。
献茶式に際して、老舗旅館・岩惣の大広間「管絃」に淡交会広島第一支部(加計正弘名誉支部長、淺田博昭支部長)の増田宗重氏担当の濃茶席、嚴島神社廻廊東端にある朝座屋に広島第二支部(橋本宗利支部長)の山下宗智氏担当の薄茶席、本社祓殿に広島第一支部参与担当の拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。