池上本門寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―
令和6年11月7日(木)、東京都大田区の池上本門寺において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
同寺は、弘安5年(1282) 9月、病身の日蓮聖人が湯治のため常陸へ向かう途中で武蔵国池上に滞在し、郷主・池上宗仲公の館に堂宇を建て開堂供養したことに起源します。同年10月13日、聖人がこの地で入滅された後、宗仲公は約7万坪の寺域を寄進しました。これにより同寺の礎が築かれ、以来「池上本門寺」と呼びならわされています。
午前10時、家元は大堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、日蓮聖人ご尊像に捧げられました。
献茶式に際して、大堂下に淡交会東京第四西支部(石川裕一支部長)の若林英博氏(淡交会参事・副支部長)担当の濃茶席、客殿「長栄の間」に渡辺宗笑氏(同支部副幹事長)担当の立礼席、同館「松濤の間」に池上本門寺あゆみ会担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。