唐招提寺献茶式

献茶式

― 伊住宗陽様奉仕 ―

 令和6年9月17日(火)、奈良市の唐招提寺において、千 宗室家元の名代、伊住宗陽様奉仕により、「観月讃仏会」に伴う献茶式が執り行われました。

 同寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山で、唐から来日した鑑真和上が、仏教の戒律を学ぶ人たちのための道場を開いたことに始まります。奈良時代建立の金堂や講堂のほか、ご本尊の盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像(ざぞう)、鑑真和上坐像など、多数の国宝を有しています。例年、中秋の名月の日には和上とともに名月をめでる「観月讃仏会」法要が営まれ、これに合わせて夕刻から献茶式が厳修されます。

 午後6時、伊住様は、鑑真和上坐像が奉安されている御影堂に進み、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、鑑真和上と名月に捧げられました。

 献茶式に際して、僧坊に淡交会奈良支部(筒井寛昭支部長)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。