泉涌寺献茶式

献茶式

― 千 宗史若宗匠奉仕 ―

 令和6年6月14日(金)、京都市東山区の泉涌寺(せんにゅうじ)において、千 宗史若宗匠の奉仕により、(こう)(じゅん)皇后御祥忌法要に伴う献茶式が執り行われました。

 月輪山の麓に寺域を領する同寺は、真言宗泉涌寺派の総本山で、月輪大師(がちりんだいし)俊芿(しゅんじょう)を開山とします。嘉禄2年(1226)に主要伽藍が完成した際、寺地の一角から清水が涌き出たことにより「泉涌寺」と名付けられたといわれています。仁治3年(1242)に第八十七代四条天皇の御葬儀が同寺で営まれて以来、多くの天皇の陵墓が設けられ、現在も皇室の菩提寺として知られています。

 午前10時、若宗匠は千 容子家元夫人と共に霊明殿に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、香淳皇后に捧げられました。

 献茶式に際して、小方丈に淡交会京都北支部(富田謙三名誉支部長、鮒子田昭司支部長)担当の本席、妙応殿に京都西支部(片岡宏二支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

本席(京都北支部担当)
副席(京都西支部担当)