ハワイ・マウイ島火災慰霊献茶式
― 千 玄室大宗匠奉仕 ―
令和6年7月13日(土)、アメリカ合衆国ハワイ州のマウイ島ワイルク本願寺において千 玄室大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
前年8月にマウイ島で発生した山火事は、旧ハワイ王国の首都でマウイ最大の観光地であるラハイナの歴史的な街並みを焼き尽くすマウイ島史上最悪の自然災害となりました。
それからおよそ1年、今回の慰霊献茶式は淡交会マウイ協会から「被災者が辛い経験を克服して復興に前向きに取り組むためのプロセスとしたい」との要望に大宗匠が応えられ執り行われました。
午前10時、大宗匠が入堂。マカワオ本願寺 ケリー清原開教使による挨拶に続き、現地の3寺院の僧侶らによる法要が営まれ、大宗匠は点前座に進み、濃茶・薄茶二碗を謹点。犠牲者の慰霊とともに一日も早い復興を祈念されました。
献茶式には、イザベラ・カイヒ・ビッセン ハワイ州マウイ郡長夫人、兒玉良則 在ホノルル日本国総領事、アーサー・谷口 在ヒロ名誉領事(ヒロ協会会長)をはじめ、180名が参列されました。
これを受けて、マウイ郡より大宗匠に感謝状が贈られ、ビッセン マウイ郡長夫人より手渡されました。
閉式後にはマウイ協会による呈茶席が設けられ、他島からの同門社中(ハワイ協会・ヒロ協会・カウアイ協会)の協力を得ながら、参列者に一碗が振舞われました。
呈茶席(マウイ協会)