總持寺献茶式

献茶式

― 千 宗室家元奉仕 ―

 令和6年6月12日(水)、神奈川県横浜市の曹洞宗大本山總持寺において、千 宗室家元により、「太祖 瑩山紹瑾禅師七〇〇回大遠忌」に伴う献茶式が執り行われました。

 同寺は、石川県輪島市の諸嶽寺(もろおかじ)が元亨元年(1321)、瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師により「諸嶽山(しょがくさん)總持寺」と改められたことに始まります。明治時代になり、伽藍の大部分が焼失したことを機に、現在の地に移されました。瑩山禅師は、お釈迦様の教えである正法を全国へ広めることに尽力し、曹洞宗の教団発展の基礎を築きました。同寺では瑩山禅師を太祖、永平寺開山の道元禅師を高祖として仰ぎ、両祖師を「両祖」と呼んで信仰を寄せています。

 午前10時、家元は大祖堂に進み、点前座に着座。献炭に続いて濃茶と薄茶を謹点し、両祖に捧げられました。

 献茶式に際して、紫雲臺(しうんたい)「松雁の間」に、淡交会横浜支部(岡田伸浩支部長)担当の濃茶席が、待鳳館(たいほうかん)に總持寺担当の薄茶席(同寺顧問 新美昌道氏)が、紫雲臺「控の間」に東京第一西支部(新美昌道支部長)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗のお茶が呈されました。

濃茶席(横浜支部担当)
薄茶席(總持寺担当)
薄茶席(東京第一西支部担当)