池上本門寺献茶式

献茶式

―千 宗室家元奉仕―

 令和5年11月17日(金)、東京都大田区の池上本門寺において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

 日蓮宗の大本山である同寺は、弘安5年(1282)9月8日、病身の日蓮が湯治のため常陸(茨城県)へ向かう途中、武蔵国池上の郷主・池上宗仲(むねなか)公の館に滞在し、邸内に堂宇を建て開堂供養したことに起源します。臨終が近いことを悟った日蓮は、後継者として本弟子6人を定め、同年10月13日、この地で入滅されました。その後、宗仲公が約7万坪の寺域を寄進したことから「池上本門寺」と呼びならわされています。

 午前10時、家元は、伊住宗禮様とともに大堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、日蓮聖人ご尊像に捧げられました。

 献茶式に際して、大堂下に北川穣一氏(淡交会東京第八東支部支部長)担当の濃茶席、長栄の間に本庄宗周氏(東京第八東支部副支部長)担当の立礼席、松涛の間に池上本門寺あゆみ会担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

濃茶席(北川穣一氏担当)
立礼席(本庄宗周氏担当)
薄茶席(池上本門寺あゆみ会担当)