大聖院献茶式

献茶式

―千 宗室家元奉仕―

 令和5年11月7日(火)、広島県廿日市(はつかいち)市の大聖院において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

 真言宗御室(おむろ)派の大本山である同寺は、唐より帰朝後、宮島の弥山(みせん)にて修行した弘法大師空海によって大同元年(806)、開創されました。弥山の守護神・三鬼大権現(さんきだいごんげん)を本尊とし、境内には弘法大師をはじめ、勅願堂本尊の(なみ)(きり)不動明王(ふどうみょうおう)、観音堂本尊の十一面(じゅういちめん)観世音(かんぜおん)菩薩(ぼさつ)、七福神などさまざまな仏さまがお祀りされています。鳥羽天皇勅命の祈願道場となるなど皇室との関わりが深く、また豊臣秀吉が茶会を開いたことでも有名です。

 午前10時、家元は観音堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊に捧げられました。

 献茶式に際して、客殿に辰岩宗栄氏(淡交会広島第二支部)担当の濃茶席が、信徒会館に広島第一支部幹事長の伊藤宗雄氏夫妻担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

濃茶席(辰岩宗栄氏担当)
薄茶席(伊藤宗雄氏夫妻担当)