多賀大社献茶式

献茶式

―千 宗史若宗匠奉仕―

 令和5年10月21日(土)、滋賀県犬上郡多賀町の多賀大社において、千 宗史若宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。


 同社は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)の二柱をご祭神としてお祀りしています。この二柱の神は日本の国土と天照大神をはじめとする八百万の神々を産んだ生命の親神とされており、古くから延命長寿や縁結び、厄除けの神様として崇敬を集めてきました。中世から近世にかけては武家や民衆にも信仰が広まり、「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」という俗謡が生まれるほど、伊勢神宮や熊野三山と並んで多くの参詣者で賑わいました。

 午前10時、若宗匠は神楽殿に進み、点前座に着座。濃茶、薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

 献茶式に際して、参集殿二階の「莚寿の間」に淡交会滋賀支部(河本英典支部長)担当の協賛席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。