唐招提寺献茶式

献茶式

―伊住宗禮様奉仕―

 令和5年9月29日(金)、奈良市の唐招提寺において、千 宗室家元のご名代、伊住宗禮様奉仕により、「観月讃仏会」に伴う献茶式が執り行われました。

 同寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山で、唐から来日した鑑真和上が、仏教の戒律を学ぶ人たちのために修行道場を開いたことに始まります。ご本尊の盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)は国宝に指定されています。例年、中秋の名月の日には和上とともに名月をめでる「観月讃仏会」法要が金堂にて営まれ、これに併せて夕刻から御影堂で献茶式が厳修されます。

 午後6時、宗禮様は、鑑真和上坐像が奉安されている御影堂に進み、点前座に着座。濃茶・薄茶を謹点し、鑑真和上と名月に捧げられました。