建仁寺献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―
令和5年6月5日(月)、京都市東山区の建仁寺において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

同寺は、鎌倉幕府二代将軍・源 頼家が開基となり栄西禅師(1141~1215)を開山として、建仁2年(1202)に建立されました。禅師は宋で学んだ臨済宗の布教に努めるとともに、宋から茶種を持ち帰り寺院での栽培と喫茶の習慣を広められました。また、日本で最初の茶書とされる『喫茶養生記(きっさようじょうき)』を著し、茶の薬効を説いたことから、「日本の茶祖」と称されています。

午前10時、家元は法堂に進まれ、点前座に着座。献香、献炭に続いて濃茶を謹点し、栄西禅師に捧げられました。
献茶式に際して、清涼軒に金澤宗維今日庵業躰担当の本席が、小書院に志倶会担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

