薬師寺献茶式

献茶式

― 千 宗室家元奉仕 ―

 令和5年4月22日(土)、奈良市西ノ京の薬師寺において、12年間に及ぶ大規模な修理を終えた国宝 東塔の落慶法要に伴う献茶式が、千 宗室家元の奉仕により執り行われました。

 薬師寺は、法相宗の大本山であり、「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録されています。天武天皇9年(680)に天皇が、後に持統天皇となる皇后 鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)の病気平癒を祈り、同寺の建立を発願されました。ご本尊である国宝の薬師三尊像を祀る金堂が中央にそびえ、東西に2基の塔が並び立つ伽藍配置は、日本で最初のものとされています。

 午前10時、家元は塔の前に設けられた舞台に進み、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊に捧げられました。