伊奈波神社献茶式 -水月亭移築20周年記念- 

献茶式

― 千 宗史若宗匠奉仕 ―

 令和5年4月14日(金)、岐阜市の伊奈波神社において、千 宗史若宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。


 同社は、景行天皇14年(84)、第十一代垂仁天皇の長男である五十瓊敷入彦命いにしきいりひこのみことの遺徳を偲び稲葉山の地(丸山)に鎮斎したのが始まりで、それ以来岐阜の総鎮守として崇敬されてきました。天文8年(1539)、斎藤道三が稲葉山城を居城とするにあたり、現在の地に遷座されました。

 水月亭は十一代玄々斎宗匠ゆかりの茶室で、京都の東本願寺から大正末期に岐阜別院(東別院)に移され、平成15年に千 玄室大宗匠が伊奈波神社に復元移築されたもの。今回の献茶式は移築20周年を記念して執り行われました。


 午前10時、若宗匠は本殿に進み、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

 献茶式に際して、水月亭の広間に岐阜支部(辻正名誉支部長、大松利幸支部長)担当の薄茶席、参集殿に大松支部長による展観席が設けられました。

薄茶席
展観席

 なお、前日には水月亭移築20周年を記念して岐阜支部による懇親会が開催されました。