川崎大師献茶式

献茶式

― 千 宗室家元奉仕 ―

 令和5年4月9日(日)、神奈川県川崎市の金剛山金乗院平間寺(へいけんじ)、通称「川崎大師」において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。

 同寺は、真言宗智山派の大本山の寺院で、「厄除けのお大師さま」として親しまれています。平安時代後期、無実の罪により尾張を追われた平間兼乗(ひらまかねのり)は、夢のお告げに従い、弘法大師像を海中より引き揚げ、洗い清めて草庵にお祀りしていました。あるとき、そこへ偶然立ち寄った高野山の尊賢(そんけん)上人が兼乗の境遇と尊像奉祀の由縁を知って感激し、兼乗と共に大治3年(1128)に一寺を建立したと伝えられています。

 午前10時、家元は大本堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊に捧げられました。

 献茶式に際して、中書院に淡交会川崎支部(斎藤文夫名誉支部長、加藤哲郎支部長)担当の濃茶席、金剛閣に川崎青年会議所担当の薄茶席、信徒会館に平間寺茶道教室担当の拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

濃茶席(川崎支部担当)
薄茶席(川崎青年会議所担当)
拝服席(平間寺茶道教室担当)