― 千 宗室家元奉仕 ―

　令和7年10月24日(金)、京都市伏見区の伏見稲荷大社において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

　同社は、全国に3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮です。和銅4年(711)2月の初午の日に稲荷神が鎮座したと伝わる山全体を神域としています。古くは五穀豊穣や国家安泰の神とされてきましたが、江戸時代以降は商売繁盛・家内安全・芸能上達などの神として信仰を集めています。

　午前10時、家元は本殿に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

　献茶式に際して、「寶主軒」に今日庵担当の拝服席、「松の下屋」に淡交会京都北支部(富田謙三名誉支部長、鮒子田昭司支部長)担当の本席、社務所「正庁の間」に京都西支部(片岡宏二支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。