醍醐寺献茶式

献茶式

― 千 宗史若宗匠奉仕 ―

 令和7年10月16日(木)、京都市伏見区の醍醐寺において、千 宗史若宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。

 真言宗醍醐派総本山の同寺は、貞観16年(874)に聖宝理源大師(しょうぼうりげんだいし)により開創されました。以来、皇室や貴族の深い帰依を受け、広大な境内に多くの堂宇が建立されましたが、応仁の乱の戦火に見舞われほとんどが焼失し、荒廃しました。その後、桃山時代に豊臣秀吉の庇護のもとで復興されました。ご本尊である「薬師如来座像」を安置する金堂や、奇跡的に戦火を免れた府下最古の建造物・五重塔をはじめ、多数の国宝・重要文化財を有し、平成6年に世界文化遺産に登録されています。

 午前10時、若宗匠は金堂へ入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊へ捧げられました。

 献茶式に際して、三宝院内の純浄観に京都西支部(片岡宏二支部長)担当の本席、白書院に京都東支部(佐竹力總支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

本席(京都西支部担当)
副席(京都東支部担当)