唐招提寺献茶式
― 伊住宗陽様奉仕 ―
令和7年10月6日(月)、奈良市の唐招提寺において、千 宗室家元の名代、伊住宗陽様の奉仕により、「観月讃仏会」に伴う献茶式が執り行われました。

同寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山で、唐から来日した鑑真和上が、仏教の戒律を学ぶ人たちのための道場を開いたことに始まります。奈良時代建立の金堂や講堂のほか、ご本尊の盧舎那仏坐像、鑑真和上坐像など、多数の国宝を有しています。例年、「中秋の名月」の日に、鑑真和上と共に名月を愛でる「観月讃仏会」法要が金堂にて営まれ、これに合わせて夕刻から御影堂にて献茶式が厳修されます。
午後6時、伊住様は、鑑真和上坐像が奉安されている御影堂に進み、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、鑑真和上と名月に捧げられました。


献茶式に際して、僧坊に淡交会奈良支部(筒井寛昭支部長)担当の薄茶席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。
