泉涌寺献茶式

献茶式

― 千 宗史若宗匠奉仕 ―

 令和7年6月16日(月)、京都市東山区の泉涌寺において、千 宗史若宗匠の奉仕により、(こう)(じゅん)皇后御祥忌法要に伴う献茶式が執り行われました。

 真言宗泉涌寺派の総本山である同寺は、平安時代前期に創建された寺院を前身とし、鎌倉時代に(がち)(りん)大師(だいし)俊芿(しゅんじょう)によって再興されました。嘉禄2年(1226)に主要伽藍が完成した際、寺地の一角から清水が湧いたことから「泉涌寺」と名付けられたと伝わります。山内には歴代天皇らの陵墓が数多く造営されており、皇室の菩提寺として「御寺(みてら)」とも称されます。

 午前10時30分、若宗匠は千 容子家元夫人とともに霊明殿に入られ、点前座に着座。濃茶・薄茶を謹点し、香淳皇后に捧げられました。

 献茶式に際して、小方丈に淡交会京都東支部(佐竹力總支部長)担当の本席、妙応殿に京都南支部(平井義久名誉支部長、中野種樹支部長)担当の副席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

本席(京都東支部担当)
副席(京都南支部担当)